2020年のワーストバイガジェット(Surface Pro X)
前回2020年に購入したデジタルガジェットの良いもの、悪いものを書きましたが、ワーストバイを書かなかったので、今回自戒も込めて記事にします。
2020年のワーストバイは、Surface Pro Xです。
Surface Pro Xについては、上記記事でも書いていますが、CPUがARMという点で、アプリの制限が大きいことが最大のネックです。
仕事で使えなくはないですが、dropboxのデスクトップ版やプリンタドライバーなどのいわゆるインフラ系のソフトが満足に使えないため、普段使いにストレスを感じることが多々あります。そのため、基本的に限られた用途のサブデバイスとしてしか使えません。
同じくARMのCPUであるMacのM1が各所で絶賛され、64bitアプリへの対応もほとんど問題ないと言われているのに比べて、Surface Pro Xは、現状では64bitアプリへの対応が不可である上、最近の話では、64bitアプリのエミュレーターを開発中であるものの、相当遅くて使い物にならないという噂も出ています。
ARMのメリットである省電力、起動スピードについても、正直それほど他のWindowsPCと比べて特段優れているとも体感できず(しかも、起動でバグって、結局再起動を余儀なくされたこともしばしば)、結局のところ、メリットとしては「デザインがかっこいい」くらいしか感じられませんでした。
Surface Penをキーボードに収納できるというギミックに惹かれはしたものの、そのせいで薄っぺらい形状のペンはお世辞にも書きやすいとは言えず、また、そもそもWindowsをタブレット用途で使うこともほとんど無く(というか使いづらい)、ペンを使う場面がほとんどありませんでした。
以上のように、現状では最適な使い方が見いだせず、使い方に困ってしまったデバイスとなってしまっています。特にM1搭載のMacの評判が良いだけに、残念度合いが高いです。
したがって、これが2020年のワーストバイということになりました。ARMじゃないSurface Proもそうですが、パカパカするキーボードは打ちにくく、また、Windowsをタブレット用途で使う場面が少ないことを踏まえると、Surface Proがそもそも「見た目重視」だけの中途半端なデバイスじゃないかと感じている今日この頃です。