【ヘッドフォン比較】Bose QuietComfort Ultra vs Sennheiser Momentum 4
中・高価格帯の代表的ヘッドフォンであるBoseとSennheiserのフラッグシップモデルを、両方一定期間使用してみましたので、両者の比較を書いてみます。
比較項目は、個人的に重視している要素である音質、デザイン、装着感、ノイズキャンセリング、操作感・アプリです。スペックなどの詳細な点やその他の点の比較は、他のレビュアーの記事を読んでいただくのが良いかと思います。
結論から言えば、Bose QuietComfort Ultraの方が私の好みに合致したヘッドフォンでした。
ヘッドフォンの使用環境
主にタブレットやスマートフォンで、ストリーミング(ハイレゾではない)で音楽鑑賞(特にロック、EDM系多め)やYoutubeの動画鑑賞に使用しています。
使用場所は、通勤中の電車の中で使用することが多いです。
音質
私の耳のレベル(至って普通で、ガジェット系レビュアーのように細かい音質の違いまで精緻に聞き分けられるレベルではない)では、正直、両者の音質に大きな違いは感じられなかったです。どちらも音の解像度が高く、重低音から高音まで迫力があり良い音です。
違いがあるとすれば、boseの方が若干音がこもって聴こえるということくらいかと思います。
もっとも、ノイズキャンセリングのレベルがBoseの方が圧倒的に高いので、電車の中などの騒音環境下では、相対的にBoseの方が音質が良いように感じます。
なお、Boseには、イマーシブオーディオという3Dオーディオ機能が付いていて、映画鑑賞にかなり威力を発揮するとのレビューが多いですが、個人的にはそれほど感銘は受けなかったです。
デザイン
Boseはホワイト、Sennheiserはブラックを使用しています。
Boseのデザインはコンサバな感じで派手さはないですが、洗練されたデザインでネックバンド、ハウジング、イヤーパッドそれぞれの素材感や造りも良く、所有感を満たすデザインです。
Sennheiserのデザインは、ネックバンド部分のファブリックはsennheiserらしさが出ていて秀逸ですが、ハウジング部分がかなりプラスチッキーな質感で、なおかつ、不格好な淵の細い凹み(おそらくマイク穴をカモフラージュするために無理やり付けたと思われる)のデザインとも相まって値段不相応の安っぽさを醸し出しています。そのため、今一つ所有感が得られにくいです。
装着感
Boseは、本体自体が軽く、イヤーパッド部分の接触感も軽く、着け心地はかなり良いと感じました。
Sennheiserは、Boseより若干重く、またイヤーパッド部分がもっちりしていて付け始めの時の装着感は悪くないものの、長時間付けていると逆にイヤーパッドのもっちり感が煩わしく感じてきます。
ノイズキャンセリング
それほどうるさくない環境下では違いは感じられませんが、電車(地下鉄)内で使用したときにかなり違いがでます。
Boseについては、電車内でもかなりノイズがカットされほぼ静寂ですが、Sennheiserについては、電車内ではそれなりにノイズが聞こえてきます。
操作感・アプリ
Boseは、ボタンで操作する方式なのに対し、Sennheiserはハウジング部分をタッチして操作する方式で、両者は明確に違います。
個人的には、タッチ方式の場合にはちょっと触れてしまった時などに誤操作が度々生じるので、Boseのボタン方式の方が好みです。
アプリについては、Sennheiserの方がノイズキャンセリングのレベルの変更ができたり、イコライザーについても高機能です。
他方で、Boseはノイズキャンセリングレベルの変更はできず、イコライザーについてもシンプルですので、アプリの性能はSennheiserの方が高機能でしょう。
ただ、個人的には使い勝手という点において、それほど気になる違いではありませんでした(というかそれほどアプリを使わないので。)。
総評
以上のとおり、デザインや装着感、ノイズキャンセリングなど普段使いする上での重要な要素については、Boseの方が優れていると感じました。なので、総合的に見てBoseの方が好みのヘッドフォンです。
巷では、音質はsennheiserの方が優れていると言われていますが(もしかしたらハイレゾ音源を聴いたときにもはっきりした違いがあるのかもしれませんが、ハイレゾは聴いていないのでわかりません。)、個人的にはそこまでの違いは感じられず、むしろノイズキャンセリング性能の違いにより出先での音楽鑑賞という場面でいえばBoseの方が良く感じています。
これからの寒い季節はヘッドフォンが使いやすい季節なので、しばらくはBoseのQuietComfort Ultraで音楽鑑賞等を楽しみたいと思います。