0章:浪人期ー自宅浪人地獄を生きるのだ

こんにちは、ちゃんとした話をする初回です。自己紹介でも書いたように大学生活で作った日記のメタ化をするのが自分のnoteですが、そもそも自分の大学生活の基礎にある浪人期の話をしないとなかなか「なんでこんなことを考えるようになったのか?」がわからない気がしたので、この時期の話をします。この一年は辛かったですが、多くのことを学んで自分の大学生活の基礎になったので。(もし、もしあなたが自宅浪人生なら。そんな選択をしたあなたを世界のどこかから応援しています。これは受験テクはありません。でももし勉強が辛いなら読み進めてください。)


自宅浪人地獄を生きるのだーなぜ自宅浪人?

自分は、首都圏に生活するだけあって、塾もたくさんある中であえて塾に通わない自宅浪人を選択しました。理由は簡単。人に会うのが怖いから。そして鬱陶しいから。

自分の通っていた学校は当時、割と進路指導に力を入れている学校でどれだけ有名な大学、つまり偏差値の高い大学に入学するかを重視する学校でした。(今は、校長先生が変わりかなり自由な校風に変化しました。)そんな中で大学で何をしたいかとか無視して、大学名ばかりを気にして無責任なことを言う大人がたくさんいました。もちろん、今でも心の底から尊敬している先生もたくさんいます。でも、そうした無責任なことを言う大人が塾にはもっとたくさんいると感じました。一種の脅しのような発言(EX:「○○大学以下なら人生終わりとか」)が怖くて仕方なかった。心のそこではそんなことないと思いながらも、なかなかその考えに自信を持てなかった。だから言葉に踊らされて、自分の想いに素直に向き合うことが高校生の時にはできなかった。もっと自分に向き合いたいと思ったことと一種の脅しから逃げたくて自宅浪人を選びました。


自宅浪人地獄を生きるのだー孤独が教えてくれたこと

私はもともと自信家だった。だから、高校の友達は自分のことを苦手に思っていたと思う。だから浪人してから、本当に友達と思える人しか連絡を取らなくなってしまった。その友達も大学生。気軽に連絡できるわけではない。両親は共働きで朝から晩まで家にいない。兄は大学生。(家族について、いつか別に書きます。)自分は朝から晩まで本当に一人で勉強していた。外に行く事情もないから1か月に家を出るのも2回くらい。最初は一種の解放感を感じたけど、途中から孤独感に苦しんだ。自分が消えても誰も気が付かいのでは?自分は社会に必要とされていない(実際、職業欄は「無職」に〇をするし、その時の店員さんの気まずい顔は辛い)感覚。実際、つらくてストレスが相当溜まって、夏に気胸になり、一週間入院しました。入院しながら感じたこと。そんな孤独から僕が学んだこと。

人生で一番大切なのは、結局人間関係。

どんな大学行っても、人間関係が豊かなら絶対その大学に行って良かったて思える。仮に就職に困っても、人間関係があれば生きていける。人間関係がないと名門大学に行っても人生は詰まらい(と思う。)そして人間関係を作る上で大切なこと。それは

相手を多角的に見ること。短所じゃなくて長所を見つけて尊敬すること

浪人の時。たまたま見かけたNHKの歴史番組でのこと。テーマは「敗者の歴史」だった。まさに浪人生の自分にピッタリ。その中でコメンテーターのコメントで「人間の豊かさって人を見る尺度の多さですよね」と言っていた。僕はその言葉にハッとした。そうだ、人間の価値は偏差値だけじゃない!もっと多様でいいはず。部活を頑張るでもいい。頑張らないことを頑張ってもいいはず。歴史に名を残す人にも短所はある。なら凡人の私たちならなおさら。だから短所を否定するんじゃなくて、だからこその長所を見つけることが重要。その良さの基準を多く持っていることが人として重要だ!と雷が流れました。


自宅浪人地獄を生きるのだー言葉を探して音楽を

そんな悟りを開いた僕ですが、孤独であることは変わりません。責任をもって僕を励ましてくれる何か、言葉が欲しい。でも安易に格言集みたいなものはみたくない。浪人期、ダラダラとテレビも見ることもできないし、と自分の娯楽は音楽を聴くぐらいでした。元々音楽を聴く趣味はありませんでしたが、近所にビデオレンタルショップがあったので大量にCDをレンタルして音楽聞きました。メンタル的に今時の大学生が聞くような曲は聞きたくないというひねくれた状態だった。だから、自然とCMで聞いたことがある昔の曲をたくさん聞いた。その歌詞の言葉は偶然の出会いが多い。言葉との出会いは偶然性が大事だと思う。大切にしたい言葉は一回聞いただけで残るもの。そんな出会いを大切にした。そんななかで本当に刺さったのはサンボマスターの『できっこないをやらなくちゃ』とかTHE BLUE HEARTSの『人にやさしく』『TRAIN TRAIN』。ドっ直球で刺さる言葉を謳っている。特にTHE BLUE HEARTSのこの2曲は今でもことある聞く名曲。


自宅浪人地獄を生きたのだーまとめると…

僕は浪人生活で多くのこと学んだ。目的を持つこと大切さ、本当に大切なことは何かを自分の頭で考えることの大切さ、人間関係が何よりも大切なこと、周りを尊敬すること、多様な尺度をもつこと、そのために学ぶことが必要なこと・・・と上げたらきりがないくらい。今後noteを書く中でちょこちょこ補足することが多いと思う。この1年で学んだことが僕の大学生活の指針になっているし、今後も大切にしていきたい。第一志望には合格できなかったけど、勉強では全力は出した自信があるから満足いく結果だと思う。こうやって考えることができるのも、学びの一つ(社会的な評価も重要だけど、自分が全力を出したと思えるならその自分を褒めてあげることも大切)。

この学びを実践していくのが、大学生活。とりあえず、これが序章的な感じ。足りないところはその都度足していくので。今日はこれくらいで、勘弁を。

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