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選定直前集中投稿#1: 学童はどこも同じではない

こんにちは、理事長の青柳です
いよいよ指定管理者選定が近づいてまいりました。しばらくは選定直前集中投稿シリーズとして、学童についての情報を連続投稿していきたいと思います。

全国の学童ってみんなこんな感じなんでしょ?は大間違い

理事長になって2年半ほど経ちます。それまでは単なる学童保育利用の保護者の一人でした。学童のスタッフの人たちは子どもたちのために、わざわざ手作りおやつを作ってくれたり、遠足やら何やら色々なところに連れて行ってくれたり、そのほかにも色々な事をやってくれて、保護者としては本当に助かるなーと思っていました。

また、私が小さい頃は学童保育はなかったので、他の学童の様子というのも全く知りませんでした。なので、「全国どこに行っても学童保育というのはこういう運営スタイルなのだ」と勝手に思っていたのです。

しかし、理事長になって色々な学童のことを知りました。結論から言えば、学童保育とひとことで言っても、運営スタイルは全く違うのです。この記事の読者の皆様も学童保育の関係者や利用者がいらっしゃると思います。試しに近隣市町村の学童の様子を聞いてみてください。驚くほどに違うということがわかると思います。

大別すると、「監視型保育」か、それ以外か

では、どう違うんですか?という質問になると思いますが、個人的には大きく二つに分類されると思います。

監視型保育とは?

まず初めに、監視型保育という言葉は正式な用語ではありません 笑
監視型保育のイメージとしては、以下のような感じです。

  • 支援員の定位置は壁際(何か起きるまでそこに立っている)

  • 子ども同士のトラブルがあったり、子どもが施設の外に出ようとしたりした場合、それらを制止するような対応をする

  • また、壁際に戻る

つまり、子どもとも一緒に遊んだり、関係を持ったりはしません。共有空間の保全や、子どもの安全に関わりそうなことが起きそうな時に出動する、いわば「ガードマン」的な存在です。

それ以外(うさぎっ子クラブはこちら)

監視型に対する良い名前が見当たらないので「それ以外」となっています 笑
こちらのイメージとしては

  • 支援員は子どもたちと一緒に遊ぶ

  • 大人と子どもたちは一つの家族のような感じで一緒に生活する

上級生と下級生、大人と子ども、一緒になって一つの家族のような感じで生活します。そいういった中で、子どもたちに社会性を身につけさせるのが、一つのねらいです。

学童保育の定義は無いに等しい

指定管理者制度には「仕様書」というものが存在します。つまり、この仕事はこのような業務をすること、ということが明記されている文書です。他の自治体の仕様書についてはわかりませんが、おそらく仕様書に「支援員は積極的に子供と遊ぶこと」という仕様は無いと思います。

上述の大別した学童保育のスタイルをみても、全く違うことがわかります。しかし、どちらも「学童保育」と名乗っても全く問題ありません。なぜなら、仕様書には全く抵触しない部分だからです。

一方で、支援員には「認定資格」が必要

ご存じでしょうか?学童保育支援員には「認定資格」というものがあり、運営にあたっては認定資格者が必要とされます。認定資格の学習内容については、児童発達、遊びなど、保育士の資格に近い内容の勉強をします。

うさぎっ子の学童保育スタイルでは上記の認定資格の学習内容はとてもマッチすると思っています。しかし、監視型保育の支援員をするにあたっては、べつにそのような知識はなくても業務遂行に問題はないのでは?と思ってしまいます。

個人的感想

私は、自分の子どもが北本市の学童に通えて良かったと、心からそう思います。学童を利用する保護者は共働き世帯です。つまり、子どもには早く自立して、自分のことを自分でできるようになってほしい。そう思っている方は多いと思います。

学童っ子たちは自立性が高くなる傾向にあります。学童保育での生活を通して、まさに「生活力」を身につけてくれます。これは、子どもと大人が一緒に生活することによって得られた社会性と言えるでしょう。

もちろん、子どもたちだけの関係も否定はしません。しかし、時には大人の導きが必要な場面もあるはずです。そうでなければ、学校の先生や、スポーツのコーチ、メンターなどは必要ないということになります。

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