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継続雇用は可能:指定管理者制度に関する違和感

こんにちは、理事長の青柳です。
先日、北本団地のジャズ喫茶「中庭」でライブをしたのですが、その様子の一部が公開されています。実は、ふるさとチョイスのプロモーション撮影だったんです。エライザさん目の前でした 笑

各方面で聞かれた「継続雇用は可能」というワード

指定管理者から外れた場合、職員は総入れ替えなのか?

指定管理の業種にも色々ありますが、学童保育は人と人との関わりが大きい業種です。つまり、学童保育支援員と利用する子どもたち、そして保護者の方々との関わりです。人間関係は一朝一夕で築けるものではありません、時間をかけてお互いを理解し合うことで信頼関係が生まれます。

では、指定管理者から外れた場合はどうなるのでしょうか?子ども達も、保護者の方も、今まで馴染んだ支援員とはお別れでしょうか?極端に言えば、3/31 までは今の支援員、4/1 からは全て別の支援員、学童保育においてこのような事があって良いのでしょうか?

「継続雇用」は可能!?

今回の選定にあたって、利用者の皆様から請願という形で北本市議会にはかられたのは記憶に新しいところです。

請願に至る前には、さまざまな行政関係者や、学童保育利用の保護者の方々などと、幾度となく色々な打ち合わせの場が設けられました。そして、ところどころで聞かれたのが「職員の継続雇用は可能」というワードです。つまり、指定管理者が変わっても、現場の支援員は別の事業者のほうで継続雇用可能、という意味合いです。早い話、同じところ(学童保育施設)で働きたければ、前の職場辞めて次の職場に転職しろということです。

継続雇用という言葉の違和感

評価の低い法人の人的リソースを利用する?

ここまできて「おや?」と思った方は勘が鋭い。
そうなんです、継続雇用をするということは「選定に落ちた評価の低い事業者の人的リソースをそのまま利用する」ということになります。

例えば、うさぎっ子クラブが指定管理者選定から落選し、別の業者(業者Aとします)が指定管理者になったとします。業者Aのほうが評価が高いわけですが、実際に現場で働く人は評価の低い、元うさぎっ子クラブの支援員ということになります。これって違和感ありませんか?

現場作業員は歯車の一つか?

確かに考え方として、「本部の役割が非常に大きく重要で、作業員は指示通りに働けばなんとかなる」といったような業種であれば、指定管理者選定で事業者の優劣をというのもわかる気がします。

しかし、学童保育支援員が上記のような歯車の一つの作業員か?と言われれば、絶対に NO です。学童保育業界において一番重要なのは、現場で直接保育にあたる支援員です。いくら本部で良い施策をしようが、偉そうなことを言おうが、現場の支援員がダメであれば全てダメなのが学童保育です。

学童保育が指定管理者制度とマッチしない理由

支援員が重要だと考えるのであれば、上述のように選定に落ちた業者の質の悪い支援員を使うのは、論理的におかしいです。支援員が重要なのではなく本部の管理体制が重要なのだ、と考えるのであれば、そもそも学童保育を管理するような立場にいない方が良いのではないかと思います。

学童保育を、公共サービスを代行する指定管理者制度という最大公約数的な枠組みで評価することで、上記のような歪みが生じているなと私は感じています。


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