見出し画像

N43札幌の空の下で<冬>14『札ドは札ドで生きてゆく!』~エスコンだけが北海道じゃない~

我らの日本ハムファイターズがエスコンに本拠地を移して2年が経った。
面白い野球?を展開して来場者数が400万人を超えたという。

「2024年Fビレッジ来場者は418万7046人。公式戦以外で211万人超が来場」という記事が華やかに紙面で踊っていた。

昨年一昨年、花子とともに何度もエスコンに観戦に行ったファンの一人として感想を述べると、……確かに楽しめるんですよ。

野球の試合以外でも。中にいること自体が面白い球場と言えますよね。だから野球場という以上に観光名所として人気を博しているのだと思いますし、この場所にこの施設を造ったメリットを十分に生かしているなーという感じがしますね。

北広島市も千載一遇のチャンスを逃すまいと頑張っているし、それはそれでいいことだと思います。札幌市以外の周辺地が発展することは北海道全体を考えても望むところです。

すぐ近くの千歳市にラピダスの工場ができるのと合わせて北海道の発展に向かって強力な存在となっていくと思います。

ただ気になっていることがあるのです。

それは、「エスコンはすべて良くて札幌ドームがすべて悪い」という比較論が、あたかも正義の鉄槌を振り下ろす正論かのごとき論調で述べられていることです。

いろいろな場面で何度もこの話題が取り上げられていましたが、残念ながら全て浅薄な考えで、誰かの話に乗っかっているものばかりでうんざりしています。

SNSというのはそういうものかもしれませんが、
「誰かの失敗をここぞとばかりにたたく人がいると、その姿を見た人たちはすべからくその失敗した人をたたく側に回ってしまう」

よく言うところの「溺れた犬に石を投げつける」人がどんどん増えるわけです。札幌ドームはあなたにとって何か都合の悪いことがあったのですか?

残念ながら、まったくドームに来たことがなく関係がない人たちも大勢いるようですね。

札幌ドームに日ハムがやって来た当時から観戦していた私たちにとっては、札幌ドームは夢のような場所でした。息子と一緒にダルビッシュ選手や松坂投手や大谷選手を観戦した「聖地」と呼んでもよい場所だったのです。

バナナとイルカのマスコットを振りながら応援したのです。稲葉ジャンプで外野スタンドが壊れないかと心配しながら揺らしていたのです。

残念ながら日ハムとの交渉がうまくいかずエスコンに移転してしまいましたが、私たちは札ドに今でも大きな思い入れがあります。

草野球に夢中だったころには「二時間20万円なら一人1万ずつ出せば試合できるぜ!」と相手チームと相談して申し込んだのですがタイミングが合わず涙をのんだこともあります。

代わりになった小さな「つどーむ」でさえ、きれいなナイター照明と電光掲示板に名前が出ることに感動したものでした。

小さめの「つどーむ」でも感激して野球をしたんだ

確かにドームの経営をうまく出来なかったことが理由でたたかれているのですが、
<叩けるものはたたけばいいという無責任な同調はやめてもらいたい!>

<へたくそな経営は変えていくしかないのだから、今困難を克服しようと努力している人たちがたくさんいるのです>

だから、もう札幌ドームの批判なんか必要ないのです。ましてや北海道とも野球とも全く関係がない人たちに、私たちの今までの思いを汚される理由もないのです。

元プロ野球選手だったらしい、何とかいう優秀な大学出身者が「いずれ解体するんじゃないですかね」と言った話を取り上げた記事がありました。しかも取り上げたメディアもなんか軽い取り上げ方ですよね。

私太郎はエスコン大好きです。札幌ドームから移転したことにも反対していません。でも、それとドームを悪者扱いでもするように批判することはイコールじゃない。

話題になっているもの、褒められているものを取り上げてそれに乗っかって褒めていると自分も勝ち組になれる。批判の対象になっているものを何だかよくわからないながら批判することで、自分も勝ったような気になれる。SNSにはそんな流れがあるようですね。

当別町にある医療大学がエスコンのすぐ近くに移転することになりました。この大学も勝ち組に乗ろうとしているのですかね。でも、大学は当別町にとってはとても大きな存在でした。JR学園都市線の終着駅がこの大学の名称になっています。それはどうなるのでしょうね。

札幌ドーム周辺の施設も日ハムの移転で大きなダメージを受けました。当別町もそうなるでしょう。しかしそれも当該地域で乗り越える何かを進めていくしかないのでしょうね。

でも、その逃げられた?側の人たち・地域・施設を「負け組」として見下したり批判する必要があるでしょうか。

<札ドは札ドで生きていく!>
だから、無責任な批判なんかいりません。札幌ドームは札幌市や北海道の「遊び場」として存在すればいいのです。

小さなイベントから大きなイベントまで、いろいろと楽しめる場所として存在すればいいじゃないですか。

子供たちの遊園地的なイベントもやるし、一般の人たちが参加できるスポーツ大会もやる。コンサート会場にもなるし,そのうえで野球場にもサッカー場にもなる。そんな風に今まで通り行えばいいんじゃないでしょうかね。

公共施設が黒字で余裕をもって維持できるなんて難しいに決まっています。でもそれが、地域を活性化させる・楽しみの対象になるものであるなら、税金の活用でも納得できる存在になり得るのではないでしょうか?

何度も言いますが、経営の下手さは否定できません。リーダーシップの弱さも否定しません。けれども日ハムに去られた?札幌ドームをいかに有効活用するか?それは二年たった今、まさに研究努力の最中であってしかるべき時間です。

『札ドは札ドで生きてゆく!』
だから皆さんもっと柔らかな視線を送ってあげてください。どうせなら有効活用のアイデアなどの話題で取り上げてもらえませんか。札ドの生きる道を探るのはまだまだこれからなのですから。


花子からメッセージが届きました。
「あんた、たまにはいいこと言うじゃない。ドームって楽しいことたくさんあったものねー。もっと言っていいよ!」
と、花子にしては珍しいお褒めの言葉でした。
たしかに子供たちとドームに通っているころは楽しい思いをしましたからね二人とも。まあ、そういう人たちもいるのだということを皆さんに知ってもらえると嬉しいですね。

札ドの批判はもう聞きたくないからねー!

というあたりで今回の道産子太郎の独り言のような放言でした。
ではまたいつの日にか。


いいなと思ったら応援しよう!