生かされている意味
●兼業のメリット
実は私、兼業コーチです。コーチングのコーチは、主に週末にやっています。
兼業農家という働き方があるように、
今や複業もアリなように、
兼業コーチもアリだと、私はこの働き方を選んでいます。
一時期、専業でプロコーチをしていました。
毎日1時間とか2時間、クライアントさんとコーチングセッションをすると、
物価の安い地方では、それだけで暮らしてゆけるほどの 収入をいただいていましたが、
1日の残りの時間が、なんともいえず人恋しくて。
今、月から金まで、フルタイム勤務で、福島県のある企業で、事務方として勤めています。年齢的に正社員は厳しく、フルタイムパートです。福島県ではコンプライアンスを遵守していたり、地元で知名度がある企業ほど時給は安く、コーチングのフィーと比べると時給は20分の1以下なのですが、比べる必要もないと思っています。私がこの企業に勤務させていただいている理由は、賃金ではないからです。(そうは言っても、今年の契約更新では時給を大きくあげていただいたので、ありがたく思っています)
自分自身が人として発展途上なので、色々なお取引先様や職場の同僚がいて、その方たちから日々学ばせていただいています。それが今の職場で働いている最大の理由です。
例えば、事務上の手続きを、ほとんどのお取引先様が間違われるので、それを見つけて、担当スタッフまたはお取引先さまに確認して、修正して担当部署へいかに早く渡すかというのが、数ある業務の中で、ゲーム感覚で楽しく取り組んでいることの一つです。
今の職場で働き始めたのは、2020年の3月です。私の学歴と職歴を、決定権を持つ上司にあたる方(Aさん)が評価してくださって、ただ一言、「どの職場も勤務期間が短いね。うちでは長く働いてください」と言ってくださり、初対面の私に、美味しいシフォンケーキをお土産にくださいました。採用時の面接で、こういうものをいただいたのは初めてで、「定年まで働きます!」と約束しました。
その後も、「うちに来てよかったでしょう」とAさんがことあるごとに私に言い、
「定年は65歳だけど、コバヤシさんなら、70歳でも働けるよ。期待しているよ」
と言われ、私もその気マンマンです。
なので、今後も兼業コーチを続けます。
●あんないい人が
もう一つ、いつも頭にあるのは、直属の上司にあたる方(Bさん)が、今年初め、職場で倒れられて、亡くなられたことです。穏やかで、誰に対しても怒らず、聞き上手で、Bさんと一言、二言、話すだけで、毎日癒されていました。
倒れられて、まだ若い方なので、きっとよくなると職場の皆は信じていたのですが、コロナ禍でお見舞いもできないまま、旅立たれました。
普段は単身赴任で郡山市に住んでいらしたBさんの家族が住む土地へ、お焼香をしに行った時の雪景色は、忘れられません。
今でもBさんの机から出てきた、実家の最寄りの駅名が記載されているJRの使用済み切符を見ながら、考えています。
誰からも好かれ、人として素晴らしかったBさんが亡くなり、
人としてかなりヘンで、凸凹な私が生かされているのは、なぜか。
●生かされている意味
私は10年ほど前に、自分の考え方・働き方が原因で、命に関わる病にかかり、大きく軌道修正をしたことがあります。(この話も、いずれしたいと思っています)
また、これまでも、大事な家族を何人か見送ってきました。一般的に「年齢に不足はない」方もいれば、「まだまだこれから」の方もいました。その方たちが亡くなって、私が生きているのは、なぜか。
おそらく、その方たちの分まで、泣いて、笑って、楽しんで、経験して、学んで、社会に貢献して、少しでも人として成長するように、ということなのだと捉えています。
病気にかかって初めて、なんでもない健康な日々のありがたさを実感するように、コロナ禍になって初めて、普通に海外旅行したり、県外に行ったり、飲み会に参加していたありがたさ。
その中にあっても、日々の当たり前をありがたく受け取り、ご機嫌で周りの人々、関わる人々にありがとうの気持ちを伝えながら、過ごしてゆきたいと思っています。
それでは、今日も一日、私にも皆さまにもたくさんの素敵なことが訪れますように。
喜多見明日香/ コバヤシ アツ
サポート、ありがとうございます。これを励みに、一生勉強を続けてゆきます!