サファリランドの罠
銃を持つなら、当然だがホルスターがなければならない。ただモデルガン蒐集をしていた頃は、銃本体を入手するとそれで満足してしまうケースが多く、ホルスターを買ったことはわずかに4回しかなかった。忘れもしない40年前、アメリカンポリスのブームが来たときに、制服警官用のデューティーベルト+カフケース+ホルスターのセットと私服警官が好んで使うとされたアップサイドダウンホルスターを買ったのと、近年タナカワークスのP230JPとセットで買ったSP風のホルスター(とランヤード)、そしてエランが発売した「さらばあぶない刑事」コルトガバメントとセット売りしていた「タカホルスター」、これが今までの全てだった。しかし今回は違った。あくまで「陸上自衛隊の個人装備」としてのけん銃(おもちゃだけど)であり、既にネット上にある情報で「最近使われているホルスターはサファリランド製らしい」ということを知っていたからだ。そこでいそいそと買ってきたのが
サファリランド6004レッグホルスターだった。50数年の人生において「ホルスターとは肩か腰に付けるもの」という固定概念しかもっていなかった私には「太ももに2本のストラップで取り付ける」という構造が非常に斬新に思えた。もっとも警察と軍隊では色々作法も違うのだろうと勝手に納得し、ホルスターはこれで終了となるはずだった。しかしこのホルスターにP226が入らないということが判明し「ならば、P226にも」と思い始めてしまった(あきらかにおかしい)。いろいろリサーチした結果
ここに行けばあるらしいとわかり、行ってみてスタッフさんに色々聞いてみたところ、どうも6004といっても、最近のモデルは以前と異なるらしいことを知ってしまい
買ってしまった。最新モデルはレッグストラップが1本になり、そしてホルスターの形状もP220/226どちらも入るようになり、そして外観がモダナイズされたことを知った。「人間の手足の数は変わらないのに同じものを沢山買うのはバカだ」と人には散々言ってきたくせに
この有様である。
ただひとつだけ弁解すると(誰に対して?)
最初に買ったモデルには、ロック解除レバーの上にカバーが付いているのだが
後から買ったモデルにはそれは付いていないので、こちらの方がより実践的に使えるはずだ(まだサバゲーすらしていないのに。笑)。ちなみにアメポリ狂いの時代に買ったホルスターもサファリランド。そして陸自個人装備にはまった今買ってしまったのもサファリランド。私にとってサファリランドは昔も今も、深い闇の中からいつのまにか忍び寄ってきて、逃れることのできない罠を仕掛けるあぶない存在に思えてならない。