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十二月三十日

帰路 3日目(2019.12.30):
北海道[塘路泊]

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夜明け前に苫小牧西港へ到着、バスを待ち苫小牧駅へ。住んでいた頃は気にならなかったから気のせいなのか、北海道に入ると一段と寒さを感じた。寒さの質が本州とは違うのは明らかに感じているけれど。

【千歳線-石勝線】
いつもは苫小牧から実家のある千歳まで乗っていくのだけれど、今回目指すのは道東だ。北海道上陸後、二日かけて実家へ帰省する。
北海道は広い。住んでいたのは道央圏で、また旅行でも遠くて富良野までしか行ったことがない。北海道らしい雄大な自然や牧歌的な景色は、まだ知らないものだった。

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北海道&東日本パスを利用した鈍行列車の旅とはいえ、列車の本数が少ないため、南千歳-新夕張間では別に乗車券を買い特急に乗り、また新夕張-新得間は特例で追加料金なしで特急に乗車できる。
夕張に行ったのも初めてだと思うけれど、今回東北では見られなかった雪景色とスケールに、早くも「北海道らしさ」を感じられた気になってしまった。

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そばの産地で有名な新得。年末でお店がやっていないため、駅そばで。袋麺と変わらない味。
駅前の農家直営店で買った「青い卵」を産むアローカナという品種の鶏のプリンは、爽やかかつ濃い旨味で、とても美味しかった。

農家Cafe 峠のテラス
自然卵養鶏/ノーザンコケッコウ

【根室本線-釧網本線】
帯広で1時間ほど乗り換えの時間で昼食をとり、釧路へ向かう。豚丼、小サイズでも充分なボリュームだった。

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今回道東へ向かう目的の一つに、釧路湿原でタンチョウヅルを見ることがあったのだけれど、実はまだ釧路にも入らない利別-浦幌の間で二度、車窓から畑で採餌するタンチョウヅルの姿を見ることができた。
この晩に宿の主人から聞いた話で、タンチョウヅルは数が増えて、十勝の方でも見られるようになってきているのだとか。

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厚内から太平洋の眺めが広がり、16時に釧路へ着く頃には日も沈みきっていた。釧路から釧路湿原エリアの駅である塘路へ向かい、本日の宿へ。

B&Bに泊まるのは初めてで、予約時の対応や実際の雰囲気がどうかなど不安もあったが、とても快適で落ち着いて過ごすことができた。
夕食も美味しく、同席した宿泊客の方、宿のご主人と、にごり酒をごちそうになり、夜更けまで話が弾んだ。星空ではなかったけれど、天窓のある部屋で就寝。

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