![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/159511207/rectangle_large_type_2_810ade5116bcadd3ded37e706fd2d72b.jpeg?width=1200)
【クマ活】海を越えた繋がり!クマ活ツアー&ワークショップwith立命館大学
知床のヒグマとの共存を目指す「クマ活」。
ヒグマが街に入ることを防ぐ「草刈り」や、ヒグマが興味を持つゴミを拾う「パトロール・ゴミ拾い」、多くの人にヒグマのことやクマ活のことを広め、ヒグマとの共存について考えてもらう「普及啓発」を行っています。
![](https://assets.st-note.com/img/1730004514-BU7DQT1t59HFLNJjGib4dvpm.jpg?width=1200)
2024年9月には、立命館大学 政策科学部 環境教育研究室の学生さんとウトロの街でゴミ拾いをしながらクマ活について学び、ワークショップで企画立案を行いました!さらにさらに、東京農業大学オホーツクキャンパスと北見工業大学から4名の学生さんが参戦!お手伝いとして共に時を過ごしました。
レクチャーとゴミ拾いで、ヒグマと共存する街を知る!
朝。まずはクマ活実行隊長の村上によるお話からスタート!
お馴染み「クマ活」の紹介と、観光と自然の共生に着目した「ネイチャーリテラシー」についてお話しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1730001061-YVBDudHq4U5ay37gnfbzteOc.jpg?width=1200)
そして、クマ活の輪郭を掴めてきたところで…早速外へ。トングを片手に出発!
![](https://assets.st-note.com/img/1729992151-5ZEg3vYXOL8PaGKDypkBH4Ro.jpg?width=1200)
和気あいあいと散策しながら道中でゴミを拾い、たどり着いた先はウトロ市街地の南東部。電気柵の向こう側にローカルなスキー場を望むことができる場所です。
ここでは、「電気柵」についてヨッシー(北見工大4年)が解説!
ウトロの街を約7kmの電気柵に囲われていて、ヒグマが街に入ってくることを防いでいます。電気柵には7000Vもの電流が流れていて、触るととても痛いそう…。見た目は細い一本の線ですが、その痛さから、ヒグマに対して「心理的」に近づきたくないと思わせることのできる対策ツールなのです。
解説の後は、葉っぱ越しに電気柵の電流を体験してもらいました。
![](https://assets.st-note.com/img/1729992171-t8RUTlYnMWHvLgNDhS4X5ZiK.jpg?width=1200)
次に向かったのは、ウトロ市街地の北東部。
ここで、「草刈り」についてしおりん(東農大3年)が解説!
崖の下をのぞくと海が見えるこの場所は、海岸線を歩いて街に近づいてきてしまったヒグマにとって、地形や環境(そして草藪があると…)的に格好の隠れ蓑になってしまう場所だそうです。過去にヒグマの目撃例や駆除された事例もあり、毎年5月にクマ活で草刈りをしている場所でもあります。なぜ草刈りがヒグマ対策になるのか、実際に活動を行った現場を見ながらお伝えできました。
![](https://assets.st-note.com/img/1729992182-DH5NERxVj8CGUvlemWJop3ks.jpg?width=1200)
国設知床野営場にも立ち寄りつつ、最後には、スタート地点でもある「KIKI知床ナチュラルリゾート」の正面へ。その隣には、クマ活で草刈りをした場所があり、ヒグマ対策用のゴミステーション「とれんベア」が設置されています。
ここでは、「とれんベア」についてホタテ(東農大4年)が解説!
「とれんベア」はウトロにしか設置されていないヒグマ対策用のゴミステーションで、ヒグマが叩いたり体重をかけて押し倒そうとしても大丈夫な、頑丈な構造になっているそうです。また、ヒグマが開けられない仕組みにもなっていて、ヒグマが街に入ってきたとしてもゴミを漁ることを防ぎます。
本体に触れながら、とれんベアの仕組みやその効果を実感しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1729992192-VyOSBmDuwX0HjCznPUZgdNRW.jpg?width=1200)
そして、道中集めたゴミも意外と多かった!中でも一番多かった種類は吸い殻です。楽しみつつも、小さいものも見逃さない学生の熱い心意気に感動しました。
ツアーを通して、こうへい(北見工大4年)が拾ったゴミの収集を担当!他大学から参加したメンバーの中では唯一の初クマ活であり、一緒にクマ活について学んでいきました。
クマ活に新しいアイディアを!企画立案ワークショップ!
昼休憩をはさみ、午後はKIKI知床の見学とワークショップを行いました!
「知床の自然を守りながら楽しもう!~新しい観光コンテンツを企画立案してみるワークショップ~」をテーマに、「 SNSを使う」「冬にできる企画にする」などの班ごとに異なる条件が追加され、KIKI知床に宿泊するお客様をターゲットにした企画を練っていきました。
今まで無かった着眼点や発想があり、流行やオシャレさを取り入れた案が盛りだくさんで、とても面白かったです!
![](https://assets.st-note.com/img/1729992213-FQjXM4NUmldaVCyLA5kw8c7D.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1729992223-gkQnH9ISZPArB1KCi8tERpVl.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1729992207-mcYALQU5liBwFx3M2dsWHb76.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1730001076-iVXOyhrjMBZNGQgdkxIuYoAD.jpg?width=1200)
締めくくりは集合写真!総勢21名。素敵な時間をありがとうございました!
![](https://assets.st-note.com/img/1729992240-Eu1GI3giKc9zBmn2WdxQHljh.jpg?width=1200)
タイトル通り、今回は海を越えて、北海道・知床から関西にクマ活の輪を広げることができました。
立命館大学の学生さんと語り合う中で、環境も物理的距離も大きく離れているからこそ、違う角度で物事を見ているということを実感しました。より良いアイデアを生み出すには、この新鮮さが大事なのかも!と思います。
今後もどんどんクマ活の輪が広がって、色々な考えを見聞きすることができたら嬉しいです!楽しみにしています。
立命館大学政策科学部の活動報告からも、実習についてご覧いただけます。
クマ活についてはこちら!
文章:ヨッシー(北見工業大学4年)
編集:北こぶしリゾート 村上
写真:クマ活参加者