【クマ活】ヒグマが街に入ってこないように草刈りをしました!(2024年6月)
ヒグマとの共存を目指す「クマ活」では、ヒグマが街に入ってこないように草刈りをしています。5月に引き続き、6月5日と6日の二日間にかけて、知床ウトロ地区の草刈りを行いました!
「草刈りがクマ対策になること」については、こちらの記事もご覧ください。
6月5日に草刈りをした場所は、北こぶし知床から歩いて5分かからないこの場所。人の背丈を超えるほどのオオイタドリが生える海岸沿いの斜面で、2020年~2023年にも草刈りを行っております。実際にクマが潜んだことがあり、2021年にはこの場所でクマが駆除されました。世界遺産の森から海岸線を伝って街に近づき、人知れず道路を横断し、草やぶに潜んでいたようです。
2日目の6月6日には、ペレケ川左岸(河岸公園内)の笹藪を刈りました。この場所には、クマ対策用の電気柵が張ってあり、その周りのヤブを刈りはらうイメージで部分部分の草藪が濃いところを刈っていきました。
6月5日には43名、6日には32名の参加をいただき、予定していた場所の草やぶを刈り取ることができました!草刈り実施後は、感想を共有できるような時間を作り、ねぎらいあったり、活動中に思った疑問をスタッフに聞いたりと、お互いに交流することができました。
参加した方からは、
「自分の身長より草やぶが高くて驚いた」
「草が高くて、何が隠れているかわからないのが怖い」
「今回草刈りをした場所の経年的な変化が見たい」
などの声をいただきました。
クマ活お決まりの集合写真は、いつも以上に素敵な笑顔です!
ご協力いただきました皆様、ありがとうございました。
6月5日の午後には、ヒグマについてざっくばらんにお話しする「クマ端会議(クマ活ver)」を開催いたしました。
クマ活のために全道からお越しいただいた皆さんに、草刈りに続いてご参加いただき「ヒグマとの共存」をトークテーマにそれぞれの経験や価値観を話し合うワークショップとして行いました。
今回は、草刈りにも参加いただいた、旭山動物園 の坂東統括園長に話題提供をいただき、動物園で関わる動物たちの話しや北海道の野生動物との向き合い方についてお話しいただきました!
学生ボランティアとしてクマ端会議に参加していた北見工業大学 吉田彩乃さんからは、『ヒグマへの理解を深めながら刺激的な時間を過ごしました!異なる立場でヒグマと関わる方々が描く理想の関係は様々で、意見交換がとても楽しかったです。自身の考えも変わり、良い経験になりました。
また、坂東統括園長の「人の振る舞い方で動物の考えが変わる」という言葉が印象に残っています。そこに自分や観光客1人1人も関わっている認識を持つことも大切だと考えさせられました。クマ活はその認識を持つキッカケになると思うので、多くの人に広まったら嬉しいです。』と感想をもらいました!クマ活が、参加者それぞれにとっての「身近な野生動物との共存を考えるキッカケ」となっていればと思います。
今回の草刈りでは、お世話になっている皆様や知床を訪れた皆様とともにクマ活に取り組み汗を流しました。(順不同)
株式会社JTB様
LEXUS様
TRAPOL合同会社様
株式会社リクルート(じゃらん)様
株式会社haptics様
森林総合研究所様
その他、一般の方
知床ウトロ地域の皆様にもご参加いただきました。
ピリカデリック様
クリオネキャンプ場様
知床サイクリングサポート様
斜里町様
環境省ウトロ自然保護官事務所様
その他、一般の方
今回のクマ活の運営サポートに、東京農業大学オホーツクキャンパス・北海道大学・北見工業大学・から6名の学生ボランティアの皆さんにご協力いただきました!クマ活の運営を通して、学業とは違った経験をしたり、人と繋がったり、学生たちにとってもいい経験となればと思っています。
今回のクマ活・草刈りは、知床の自然保護管理を担う公益財団法人知床財団様、ネイチャーガイドツアーを実施するピッキオ知床様にご協力を頂きながら実施しました。
クマ活の参加費やクマ活グッズの売り上げなどの一部は知床財団に寄付し、ヒグマとの共存を目指すための特注ゴミステーション「とれんベア」の設置等に充てられる予定です。
これからも、北こぶしリゾートはクマ活、知床をつづけていく活動に取り組んでいきます!