【クマ活】クマ活講座・ワークショップを行いました!(2021年12月)
世界自然遺産 知床。
北海道の自然を代表する大型哺乳類
ヒグマの高密度生息地として有名ですが、
知床のヒグマ問題は深刻化しています。
ヒグマの人慣れや
ヒグマ渋滞(ベアジャム)の発生、
市街地への侵入などなど
この問題を解決するべく、
私たちは「クマ活」を行うことにしました!
北こぶしリゾートの60年の恩返しとして、
知床をつづけていく活動に本気で取り組みます!!
クマ活の新たな取り組みである「クマ活講座・ワークショップ」を北こぶし知床で行いました!
これまでのクマ活では実践的なヒグマ対策として、「市街地侵入を防ぐ草刈り」と「ヒグマの誘引物を除去するための見回り・ゴミ拾い」を行ってきました。
これからも適切な対策の実施と情報発信・普及啓発を行っていけるよう、ヒグマやクマ問題について知って学べるような機会として「クマ活講座」を行い、また、講座に参加した参加者同士の交流やヒグマとの向き合い方を考える機会づくりとして「クマ活ワークショップ」を行いました。
今回の講師として酪農学園大学環境共生学類の佐藤喜和教授にお越しいただき、「アーバンベア となりのヒグマを考える」についてお話しいただきました。佐藤教授のメインフィールドである十勝・浦幌町での研究で分かってきたことをはじめ、2021年6月に起こった札幌市東区での市街地出没にも触れられました。ヒグマのオスとメスで行動圏の違いや繁殖期の子殺しの話は興味深く、研究で分かったことが市街地出没の原因にもつながっていることがわかりました。また、約20頭しかいない四国のツキノワグマの保全活動についてもお話しいただき、他地区におけるクマとの向き合い方についても知ることができました。
また、午後から「クマ活ワークショップ」では、北こぶしリゾート クマ活担当の村上をファシリテーターに、「となりのヒグマとの向き合い方を考えよう!」をメインテーマにグループワークを行いました。
自己紹介や午前中の講座の感想から始まり、それぞれのクマに対して持っているイメージを話し合ったり、実際に知床で課題となっている「餌付け・危険な接近」に対する普及啓発活動を考えることができました。参加者23名(そのうち半数がホテルスタッフ、残りの半数が知床財団など地域内、もしくは地域外からの参加者)とオブザーバー5名、それぞれが交流しつつ、知床における「となりのヒグマとの向き合い方」を考えることができたと思います。
今後とも北こぶしリゾートはクマ活、知床をつづけていく活動に取り組んでいきます!