【クマ活】秋のパトロールを実施しました!(2022年9月)
ヒグマとの共存を目指す「クマ活」では、鮭が上る秋・9月にウトロ周辺の河口のパトロールを行っています。2022年9月は、毎週月曜日の計4日間で実施しました!
そもそも「なぜクマ活にパトロールやゴミ拾いが必要なのか」については、こちらの記事をご覧ください!昨年実施した様子もご覧いただけます👐(少々長文ですが、思いを込めた文章です…!)
また、今回のパトロールは一般のご参加も受け付け、実際にご参加も頂きました!
今年は、ウトロの街~オシンコシンの滝までの国道334号沿いの海岸や河口、駐車帯のパトロールを実施。北こぶし知床にあるクマ活ディスプレイの前で、クマ活やパトロールの内容を説明して車で出発し、各ポイントのパトロールを行いました。
車を停めて歩き出し、まずは駐車帯や道路沿い等のごみを拾います。草が生い茂っているところにドリンクの缶が引っかかっていたり、食べ物の包装紙をまとめたビニール袋が転がっていたり。中には、生ごみがそのまま放置されていることもありました。
天気のいい日は、そのまま河口・海岸線まで降りてパトロール!
ウトロ周辺の川に遡上する秋鮭やカラフトマスは、ヒグマの貴重な食資源です。同じ時期・場所、そして「鮭を獲る」という同じ目的の中で人も利用することとなる「釣り」では、時たま人とヒグマの遭遇があり、それが発展してしまうと大変大きな事故につながってしまうと危惧されています。
ヒグマや自然への影響を最小限にできるよう、荷物やゴミの管理の徹底することが知床の釣りのルールになっています。
海岸を歩く中で、いくつかの釣り関係のごみも拾いましたが、特に動物があさったような跡は見られませんでした。昨年よりゴミの量も少なく感じただけでなく、たまたますれ違った釣り人に「私たちでも目に付くゴミは拾いました!」と声をかけて頂くこともあり、利用者の方もヒグマや自然のことを意識していることを感じました。
1時間ほどのパトロールを5名ほどで行い、45Lゴミ袋がいっぱいになる程度には毎回ゴミを拾いました。冬を目の前にして動き回っている間に、動物たちがこれらのごみを見つけて興味を持ってしまうと…もしかすると口に入れて食べてしまったりすることもあるかもしれません。
今回のパトロールの中で、鮭を食べているヒグマを目撃する場面もありました。もし鮭を食べに来たヒグマのすぐそばに、人間の食べ物が落ちていたら…。ヒグマは鮭ではなく、そちらを口にしていたかもしれません。
自然の中で生きる野生動物たちを、人間の活動に近づけてしまわないように、パトロールやゴミ拾い、草刈りの活動を続けていこうと思います。
北こぶしリゾートのスタッフだけでなく、お世話になっている皆様や知床地域の皆様とともに、クマ活に取り組み汗を流しました。
THE NORTH FACE/HELLY HANSEN知床店さま
環境省ウトロ自然保護管事務所さま
ラントコさま
一般社団法人 知床しゃりさま
羅臼町地域おこし協力隊さま
東京農業大学生物産業学部北方圏農学科の学生さま・マーくん
一般参加していただいたゆきえさん
株式会社JTBさま
公益財団法人知床財団さま
共にしたこのアクションが、ヒグマや知床の未来に繋がっていればと強く願っています!
クマ活は、知床の自然保護管理を担う公益財団法人知床財団の皆様にご協力を頂きながら実施しており、今回のクマ活もご協力いただきました。クマ活の参加費やクマ活グッズの売り上げなどの一部は知床財団に寄付し、知床のヒグマ対策及び保全活動などに充てらる予定です。
これからも、北こぶしリゾートはクマ活、知床をつづけていく活動に取り組んでいきます!