見出し画像

40歳リアル転職記 -転職軸のつくり方-

40歳×地方在住ママ×国家資格キャリアコンサルタントのわたしが「フルリモート転職」を進めながら、ノウハウを提供していく不定期UPシリーズ!

こちらもぜひ。

今回は、転職軸のつくり方。

結論から言うと、40代は「優先順位」ではなく、「許容範囲の設定と組み合わせ」で転職軸をつくることがポイント!


転職軸とは

転職軸とは、なぜ転職するのかを元に希望の仕事条件を言語化したもの。
もっとわかりやすくすると、求人探しの際の「応募するかの判断基準」、もしくは「内定が出たとして受けるかどうかの判断基準」となるもの。

つまり、転職軸がないと求人は選べないし、内定が出たとしても本当にその会社に転職すべきかわからない事態に陥る。

間違った転職軸の作り方

転職軸をつくる大切さは多くの転職サイトで取り上げられているものの、自分の希望を並べた上で優先順位をつくる内容で説明されていることが多い。

ただ、実際に転職活動をしていると「希望職種とは違うけれど年収の高い求人に目がいく」「必須条件にしていた通勤時間を緩めないと求人がない」など、最初に設定した軸自体が揺らぐことは度々起こる。

そして、優先順位がわからなくなり、転職迷子に…あるあるである。

機能しない転職軸例

・正社員【必須】
・年収600万以上【必須】
・土日休み【必須】
・残業なし【必須】
・フルリモート、フルフレックス【必須】
・事務【必須】
・人間関係が良い【必須】

希望を盛りすぎて、応募できる求人がなくなるパターン。求人サイトでは「求人はありません」と表示され、エージェントさんにも「弊社では対応しかねます」とやんわりお断りされてしまう。

現実的且つ納得感のある転職軸をつくるステップ

30〜40代の転職は20代に比べて難易度があがる。労働人口が減っているとは言え、いまだに転職市場は20代の需要が高い。

だからこそ、30代以降の転職には「自分の希望」だけではなく「市場はどうか」という視点が大切になる。

希望要件に優先順位をつけただけで転職活動に踏み出すのはお勧めしない。現実的且つ納得感のある転職軸のつくり方は次の通り。

ステップ1【現職メリットの抽出】

なぜ恵まれていることを書き出す必要があるのか、それは転職後に「前の会社の方が良かった」とならないため。

実は転職を考える際、現職の不満や不安に目が向きがちなため、現職のメリットに気づいていないことが多い。どのような小さいことでも良いので、不満・不安「以外」に感じられることはないか探すことが大事。

書き出す際のポイントは、雇用条件とその他に分けて書くこと。

【雇用条件】
・年収:500万(悪くない)
・雇用形態:正社員
・働き方:フルリモート、フルフレックス(恵まれている)
【その他】
・人間関係が良い、苦手な人がいない
・仕事に裁量がある

ステップ2【現職デメリットの抽出】

現職に不満・不安を感じている点を書き出す。これはほぼ転職したい理由とイコールになるので、できる限り具体的に書き出すことが大事。

【雇用条件】
・働き方:夜や土日の稼働があることで気が休まらない。クライアントワークなので自分しか対応できない。常にスマホ通知を気にしているのが嫌。
【その他】
・経営に不安がある。方針変更があり、都度不安になってしまう。
・事業に共感が持てない。頑張る理由がなくなっている。

ステップ3【現職デメリットを裏返す】

現職の不安・不満から理想状況(希望)を描き、どのような条件を望んでいるか言語化する。

【雇用条件】
・働き方:夜や土日の稼働があることで気が休まらない。クライアントワークなので自分しか対応できない。常にスマホ通知を気にしているのが嫌。
→クライアントワークではない仕事、会社として土日休みであること
【その他】
・経営に不安がある。方針変更があり、都度不安になってしまう。
→上場している、社員数が多く直近の事業がうまくいっている
・事業に共感が持てない。頑張る理由がなくなっている。
→自分が興味のある分野のサービス展開をしている

ステップ4【雇用条件の許容範囲を考える】

現職のメリット、デメリットを裏返したものの中から、雇用条件だけ取り出し、許容範囲「最低条件」を整理する。その際、他の要件との組み合わせも意識して考えていることを書き出してみる。

【雇用条件】
・年収:500万以上
→働き方が最優先なので、年収400万以上なら可能。但し50歳になっても400万円台は厳しいので、実績がきちんと報酬に反映される昇給制度がある会社であること。
・雇用形態:正社員
→複業したいので、こだわりは強くない。契約社員や業務委託からのスタートでも良い。但しその場合は社員登用制度があることが必須。
・フルリモート
→地方なので通勤圏内の仕事はない。キャリアの可能性を広げるため、これは最優先事項。フルリモートではないのであれば、転職する意味がない。月数回の出社は可能だが、週1単位の通勤は不可能。
・フルフレックス
→フルリモートであればフルフレックスでなくても良い。但し、固定稼働の場合は17時には終了したい。
・会社自体が土日休み
→会社自体が土日休みで連絡が来ないことがベストだが、カルチャーとしてそれが禁止されていたり、上司がそれを不可としている環境ならOK。

ステップ5【最高と最低ライン要件の整理】

雇用条件の許容範囲を見て、最高要件と最低ラインの組みわせを整理する。

パターンA【最高の求人】
・年収500万以上
・正社員
・フルリモート、フルフレックス
・平日夜、土日稼働なし

パターンB【最低ラインの求人】
・年収400万以上
・フルリモート
・雇用条件:正社員登用のある契約社員/業務委託
・働き方:17時までに終了、土日休み
・自分が興味のある分野のサービス展開をしている

ステップ6【その他要件の整理】

【その他】要件を並べ、それが転職理由にあたるかを見直してみる。その要件がないと転職しないのか、客観的に見つめることが大切。重要度を並び替えてみるとわかりやすい。

【その他】
(1)自分が興味のある分野のサービス展開をしている
→今回の転職したい理由はこれなので、自分の興味・関心があるかどうかはこだわりたい。
(2)人間関係が良い、苦手な人がいない
→程度にもよるが、人間関係より興味のあるドメインかが重要なので、上司や同僚の雰囲気は面接で見ればわかると思う。
(3)仕事に裁量がある
→裁量はおそらく仕事に慣れて実績が積めれば手に入れられるので、最初から必要かと言われたら不要だと思う。
(4)上場している、社員数が多く直近の事業がうまくいっている
→今後また転職する可能性はあるので、安定企業に越したことはないが必須かと言われるとそうではない。

ステップ7【雇用条件とその他を組み合わせる】

最高と最低ラインの雇用条件に【その他】の希望をあて、転職軸を完成させる。

パターンA【最高の求人】
・年収500万以上
・正社員
・フルリモート、フルフレックス
・平日夜、土日稼働なし
・自分が興味のある分野のサービス展開をしている
・人間関係が良い、苦手な人がいない
・仕事に裁量がある
・上場している、社員数が多く直近の事業がうまくいっている

パターンB【最低ラインの求人】
・年収400万以上
・フルリモート
・雇用条件:正社員登用のある契約社員/業務委託
・働き方:17時までに終了、土日休み
・自分が興味のある分野のサービス展開をしている

フルリモート求人の探し方

次回はフルリモート求人の探し方を書きます!お楽しみに!

いいなと思ったら応援しよう!

きたかおり。
最後まで読んでいただいたあなたに良いことがありますように(*´꒳`*)わたしのサムネイルは全て"おくちはる"さんです。とっても素敵なイラストを書かれます。おすすめのクリエイターさんです!

この記事が参加している募集