脱・初心者クリエイター 画面をデザインせよ! テロップ編
こんにちは、だいげんです!
DAIGEN TVという初級から中級のビデオグラファー向けのYouTubeチャンネルを運営しています。
動画を作っていると、テロップを入れることってかなり多いと思います。
・バラエティ系の動画では楽しさや華やかさの演出をするために
・ビジネス系の動画では情報をわかりやすく伝えるために
・VLOG系の動画では情報を補間するために
様々な用途でテロップは使われています。
最近では電車などの移動中にスマートフォンで動画を視聴する人も多いと思いますが、人の多い場所では音声を出して動画を観ることはなかなか難しいかと思います。
そんな時にテロップが付いていれば、音声がなくても動画内の情報をある程度確認できるようになります。
このように便利で多機能なテロップですが、YouTubeで色々な動画を観ていると、なんとなく文字が表示されているだけのケースも多く見られます。
今回の記事は、そんな「なんとなくテロップを入れている」という人に読んで貰いたくて書きました。
↓動画もアップしてます
この記事で訴求しているのは次の3点。
「フォントの種類」
「テロップのサイズ」
「テロップのカラー」
これをおさえておけばあなたの動画の画面デザインがグッとよくなること間違いなしです!
↓目次で内容をざっくりご確認下さい
テロップは意図を持って入れなくてはいけない
テロップはなんのために入れるのか。
これは最初にも書きましたが、華やかさや楽しさの演出のため、情報をわかりやすく伝えるため、足りない情報を補間するため、デザインとして入れる、間違えて伝えてしまった情報を修正する。
など様々な理由があります。
今あなたが作っている動画に入れているテロップはどんな意図で入れていますか?
まずはそこを良く考えることが重要かと思います。
先日、こんなツイートをしました。
上記のツイートでは明朝体にしている理由、テロップベースを黄色にしている理由などを書いていますが、
テロップに限らず動画を作る際には一つ一つに意味を持たせることが大事だと思っています。
使うフォントによって印象が大きく変わってくる
フォントにはたくさんの種類があります。
大きく分けると明朝体、ゴシック体、筆書体、その他変わり種などでしょうか。
ではそれぞれ、どういった印象を受けるか考えてみたいと思います。
これはDAIGEN TVのチュートリアル動画のサムネイルです。
フォントはTBカリグラゴシックStdEというAdobe Fontsからダウンロードしたものを使っています。
どういう印象を受けるでしょうか?
サムネイル用の画像なので「視認性が良い」ことは必須になるかと思いますが、「ゴシック体なのに角張りすぎていないので柔らかい印象」「見慣れている気がするけどなんかちょっと違う」「真面目すぎないけど砕け過ぎでもない」こんな印象ではないでしょうか。
次にゴシック体のサムネイルです
ゴシック体が与える印象としては
・男らしい
・力強い
・カジュアル
・安心感
などがあると思います。
次に明朝体のサムネイルです
明朝体が与える印象としては
・女性らしい
・繊細
・優雅
・知的
などがあるかと思います
次に筆書体のサムネイルです
筆書体が与える印象としては
・伝統的
・古風
などがあるかと思います
次に変わり種のサムネイルです
変わり種(VDL ギガ G Mと言うフォントです)の印象としては
・変わってる
と言う印象かなと思います。
このようにテロップ(今回はサムネイルでお話ししましたが)に使うフォントで与える印象は大きく変わってきます。
またフォントの太さによっても印象が変わってきます。
太ければ力強く、細ければ繊細な印象を与えることができます。
重要なのはどのフォントが良くて、どのフォントが悪いと言うことではなくて、「どういう印象を与えたいか」「どういう風に映像を観せたいか」で選択するフォントを変えていく必要があるということです!
余談になりますが、サムネイルにテキストを入れる場合は「視認性」「デザイン性」を重視するべきだと思っているので、今回のサンプルでは筆書体は適していないフォントだと思います。
↓僕が最近良く使っているフォントの紹介動画です
意図を持ってテロップのサイズを決めよう
テロップのサイズにも気を配るべきです。
これは先日アップした動画の画面キャプチャーです。
左上のα7iiiは2020年も現役で使えるのか?Is A7iii still worth in 2020?に注目して話しを進めていきたいと思います。
このテロップをパッと見てわかることは2つ。
全体的にあまり大きくない
単語によってサイズに差をつけている
ここでもそれぞれにきちんとした理由があります。
まず1つめの「全体的にあまり大きくない」の理由です。
これは単純に「画面のデザイン性を上げるため」です。
僕は視聴者に「おしゃれでわかりやすい映像を届けたい」と思っています。
なので画面のデザイン性を優先して、視認性の優先度は少し低くなります。
とは言っても全く見えないというのもテロップを入れる意味がなくなってしまうので、ある程度のサイズは担保しています。
例えばこのサムネイルも同じ理由で、Kobe city Cinematic Filmは小さくて読みにくい!と思いますが、デザインとしてここに文字があった方がかっこよく見えるのでこのサイズでテキストを入れています。
2つめの単語によってサイズに差をつけている理由は簡単です。
視線を「α7iii」と「現役」に誘導したかったからです。
今回の動画ではこういった理由でテロップのサイズを決めましたが、基本的にはテロップは「視認性が良くなるように入れるべき」だと思っています。
動画を編集する際にはパソコンで作業することが多いと思いますが、実際に視聴される時にはスマートフォンで観られるケースが多いと思います。
実際、ヒカキンさんをはじめバラエティ系のチャンネルの多くはテロップは大きくカラフルで、マナブさんやマコなり社長などのビジネスハウツー系のチャンネルも大きめのテロップを入れています。
視聴者にどう観て欲しいか・どう感じて欲しいかを考えながらテロップのサイズを決めていくことが画面のデザインを向上させることにも繋がっていくかと思います。
"色"には性格があって、相性もある
なんとなく感じていることかもしれませんが、色には性格も相性もあります。まるで人間みたいですよね。
例えば「赤」
赤にはこんな性格があります
情熱的、愛、温かい、勇気、勝利、暴力的
青にはこんな性格があります
清潔、クール、開放的、誠実、冷酷
それぞれの色によってポジティブな性格もネガティブな性格もあります。
いつも何気なく入れているテロップですがここでも「どう感じて欲しいか」でテロップの色を選択するのもありかと思います。
この動画ではテロップベースに黄色を使っています。
黄色の性格は
明るい、楽しい、活発、お金
こんな性格があります。
この動画は楽しい未来を連想してもらいたくて黄色のテロップベースにしています。
もう1つ、黄色を使っている理由があります。
それは色の相性。
色の相性は基本的に決まっています。
下の色相環をご覧ください。
12色が円になっています。
それぞれ隣り合った色や真反対の色、三角形で結んだ色同士などは相性が良い色です。
先ほどの例では背景が青紫っぽい色だったので相性の良い黄色を選んでいます。
基本的な色の組み合わせは上記の色相環を見ればわかるのですが、細かい色の組み合わせはプロのデザイナーでも難儀するところみたいです。
なので我々は「配色サイト」に手助けしてもらって色の組み合わせを決めると良いと思います。
Adobe Color CCで自分のイメージする単語や、好きな色を入れるだけで相性の良い色の組み合わせを教えてくれます。
"まとめ"テロップは友達 怖くない
ここまで長々と書いてきましたが、覚えておくべきコツは1つだけ。
「視聴者にどう感じて欲しいか、自分をどう見て欲しいか」でテロップを組み立てていく。
これだけです。
これを考えたらあとはそれに合ったフォントや大きさや色を選んでいくだけです。
まずは自分が目指しているクリエイターの真似をするところからはじめるのも良いかと思います!
色々試行錯誤してみてください!
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