「鬼滅の刃」憎珀天の秘密を開封
皆様、お疲れ様です。5/21に放送の「刀鍛冶の里編」、期待通りに素晴らしい内容でしたね。敵の「半天狗」の分裂体が再結合し、最強の姿「憎珀天(ぞうはくてん)」が登場したシーンはとても印象的でした。
そして、散々と人の命を奪ってきた鬼の分裂体である「憎珀天」が、「極悪人共めが」という信じがたい「逆ギレ」のセリフを発したのに対して、「どの口が言うか!」と、思わず心の中で叫んでしまいそうになった方も多いのでは無いでしょうか。実際に、主人公の竈門炭治郎も珍しくキレていましたね。
実は、この「憎珀天」の独善的な態度には、ストーリー上の形式的な理由(小さい半天狗の本体を虐めた)とは、全く異なる秘密の理由があります。
半天狗は、まるで「雷神さま」の様に、「太鼓」を纏っています。そして、その手には「太鼓」を叩く為の「撥(バチ)」が握られているのに気付いた方も多いのでは無いでしょうか。これは明らかに、「太鼓はバチを当てて叩く」ことから、「罰当たり」を連想させる為の設定になっています。この様な「逆ギレ」する悪党が「罰当たり」なのは当然ですよね。また、「憎珀天」は、「喜(空喜)」「怒(積怒)」「哀(哀絶)」「楽(可楽)」という人間の感情を象徴する分裂体が再統合して生まれましたが、この再統合前の「喜、怒、哀、楽」のキャラクターにも、面白い特徴があります。筆者が特に注目しているのは、「哀(哀絶)」です。このキャラクターは、「槍の名手」なのですが、「哀(哀絶)」以外のキャラクターが超能力的な能力を持つのに対して、「哀(哀絶)」には派手な能力が余りありません。「槍の名手」なだけに「ヤリ手」として派手な能力があっても悪くない筈ですよね。筆者は、これは作者の方が、この「ヤリ手」に注目させる為に意図的にこのキャラクターに派手な能力を与えなかったと考えています。「槍」が目立たなくならない様にする為です。
なぜこのような「罰当たり」、「ヤリ手」といった「示唆」を「鬼滅の刃」の作者の方が作品に盛り込んだのか、その答えは、拙著「鬼滅の暗号」をご覧ください。筆者は、その時皆様が、映画「マトリックス」の世界に入った感覚を覚えられるものと確信しています。
やがて皆様は、今後のご自身の人生を見つめ直される事になるでしょう。
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