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『物造り』の時代から『事(こと)造り』の時代へ

皆様、お疲れ様でございます。現在、世界各国が不況に見舞われつつある状況にある様ですね。これは、天然資源の制約(枯渇化とそれに伴う採掘コストの上昇、需給逼迫による価格上昇)に加え、お金の刷りすぎ(実体経済を遙かに上回る金融経済)によるインフレ圧力が、我々人類が行ってきた行動に報いを与えている事が大きな原因であると考えられます。それに加えて、現在の産業システムが、余りにも製造業に依存した形態として長年に渡り固定化されてきた事に大きな原因があると、筆者は考えています。インフレ圧力が強まれば、当然、生活の苦しい庶民は、自動車等の高額の商品は買えなくなり、そう言った高額の『物』をシェア(共同所有、レンタル等々)する様になりますから、そうした『物』に比重を置いた経済が停滞するのは、当然の結果ですよね。

また、人類は、既に『人間の分際』としては、必要以上の技術も既に手に入れ、これ以上の技術的な進歩は、進化に時間の掛かる生物としての人間の歩みを破壊する方向にしか向かわない様な気がしてなりません。今般のコロナ禍における『mRNAワクチン』も、その様な側面が多分に含まれるのでは無いでしょうか。

資源制約の時代にあって人類は、そろそろ、際限のない暴力的な科学技術の進歩競争から卒業して、我々の疎かにしてきた精神活動を豊かにする産業を育む文明に世界的にシフトすべき時期を迎えているのでは無いでしょうかね。『物(製品)』から『事(コンテンツ)』へのシフトが、これからの人類の文明の鍵になる様な気がしてなりません。今より遙かに貧しく、『物』が乏しかった江戸時代でも、人々は、浮世絵などの『コンテンツ』に熱狂していたのですからね。

先般、スタジオジブリ作品の『火垂るの墓』が世界公開されたそうですが、これが大反響を起こした様ですね。

また、ディズニーが配信している真田広之さんの主演ドラマ『SHOGUN 将軍』も非常に高い評価を受けている様ですね。人間の精神の機微に触れる様な作品の制作に関して、周りの空気を読む我々日本人は、意外と文化的に大きなアドバンテージを持っているのかも知れません。

経済的な側面のみならず、この様な人間の精神性の向上に寄与する作品が、世界中の人々の心に響き、愚かな権力者の暴挙を抑制する力にもなる事を期待したいですね。

鬼滅の刃』『日本のコンテンツが世界を揺さぶる』


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