地方における野党地盤(輿石東の与党時代の選挙を中心として)
地方(この場合東京と大阪以外を指す)で野党が勝つには
1:選挙区の自民党が割れてる(いわゆる9・6・3の「3」)
2:「党より地域」の対立構図が選挙区内に存在して出身地域だけで与党候補を引き離せる
3:野党が市長や知事のポストを長年掴んでてJAや医師会など利益団体が与党一本足でない
この三つの少なくとも一つがある選挙区でしか勝ち上がれない(もちろん候補者本人のドブ板あってのことだが)という法則をかねてより提唱している。もちろん野党政治家の誰かが具体的に言及したことはないので憶測でしかないのだが、この三つをすべて兼ね備えてる政治家を一人知ってるので紹介させてもらいたい。輿石東である
山梨における与党分裂に関しては言うまでもないだろう。しかし輿石は与党幹部として公明党ともパイプがあった。旧民主党系のベテランがその後援会の強靭さから公明党と「裏バーター」してることは珍しくないが、人一倍権力というものに敏感な公明党やその支持者がある程度輿石に流れたのは想像に難くない。実際宮川典子は公明票を6割もまとめられなかったとされる。
地域対決に関しては保守地盤の郡内地方vs輿石の出身地である国中地方という構図があるだろう。武田信玄の元々の所領だった国中と小山田氏の所領だった郡内は長年対立関係にあるとされるが、輿石は北アルプスや北杜といった国中地方の市長を政権党の「リアルパワー」で味方につけて堀内家の絶対的地盤(当時は保守分裂で揺らいでたが)である郡内を孤立させた
最後の革新県政と利益団体のパイプに関してはそもそも山梨の教職員組合は現実派で利益団体ということも大きいのだが、輿石は多くの首長から選挙戦の中で支持されていた。また山本栄彦vs横内正明の知事選からまもない山梨では横内と対立してた首長が積極的に支援したのも事実である。無論建設業界は輿石を支援してた