7月2日の政治的雑感(民進党分裂政局を振り返って)
以前4期生の岩永峯一が短期間とはいえ島村の後継として農水相に選ばれたことを不思議に思ったことがあった。しかし冷静に考えてみれば福山哲郎が幹事長に選ばれたのも枝野とのパイプという代替可能な理由しかなかったので不思議である。前原や岡田との関係再構築を模索してきた福山を登用することで中立派のウイングを広げようとでも思っていたのだろうか。一方の希望の党に関しては前原が大島敦を登用したのは元々要職に起用するつもりだったので山尾の代わりとして最適だったという事情があるので明瞭ではあると思った。
これは昨日から思っていることの延長線上の話だが、小池の寡頭制のようなものが指摘された希望の党であるが、福田峰之の落選後の役員は概して旧民主党出身者で固められていた。そう考えれば旧民主党右派と維新との連携という点では惜しい存在であったようにも思われる。
それと色々と政治の世界での立ち回りの危うさが指摘される前原であるが都議選で惨敗して次々と小池新党に活路を見出す離党予備軍が続出してた中であの選択肢はベターだったのではないかと自分は思う。前原という政治家の思想信条に惹かれすぎてるのは正直あるのだろうが、それだけあの当時の民主党右派の間には「共産党と絶縁出来る勢力でなければ野党の枠組みが浸食される」という危機感があったのだろうと同情もしてる。共産党を排除した上で民主党(あえて民進党とは言わない)を残すという選択肢は本当に残されていたのか、最早歴史となってしまった今となれば分からない面も多い