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Pelikan souveran M1005
ペリカンというメーカーがあります。
ドイツは素晴らしい文房具メーカーが沢山あります。
本日はペリカンさんのペンのご紹介となります。
万年筆(fountain pen)
ペリカンの万年筆の中でも今回はスーベレーン(soueran)のご紹介です。
スーベレーンの中でもサイズが最大のM1000です。『5』のつくモデルは金属部品が銀色となっております。
金色は私のイメージに合わないためあえての銀色です。
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軸のストライプが黒の物をシュトレーゼマンと言います。響きが格好いいですね。どうやら紳士服に関係がある方の様です。詳しくは書きません。
(ggrk)
このストライプに惚れました。元々スーベレーンの特徴はこのストライプですが、緑でした。緑も素敵なカラーでしょうが、私には合わないかなと感じました。
私のイメージは黒であります。
黒の万年筆は大抵が金と合わせられ、所謂、『仏壇カラー』と呼ばれます。私はこのカラーはモンブランこそ相応しいと感じます。
黒と銀の組み合わせはクールでシックで紳士的な、飾らない魅力があり、シンプルでかつ機能的なカラーリングと思います。
実用として私は万年筆を使用します。人前でギラギラとしたいやらしい金を見せるのはあまり好ましくありません。主張が激しいと相手に感じさせてしまうと心配してしまいます。これは私にとってもストレスです。元来、金は好きでは無いですが、実用するものとなればやはり自分で使うものであり、相手に見られるものでもあります。
そこには紳士的なものが相応しいと思います。
背広に合うのは黒と銀であると考えます。
(これは私の個人的な意見です。)
さあキャップを開けて。
ペリカンさんの親子がお出迎えです。
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いつもこの微笑ましい光景で癒されます。
万年筆を使うシーンというのは授業であったり学習の時間です。
これは私はあまり好きではない時間です。
そんな時間すらも快楽として、癒しの時間を提供してくれるのはこの一本のペリカンでした。
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ペン先のお披露目といきましょう。
大きいのでびっくりするかもしれません。
この新鮮さがいつも味わえるのはこのペンのみだと感じました。さまざまな筆記具を使ってきましたが、この経験は初めてです。
照明を反射し、美しく輝くその剣の如きペン先はこれから私と共に戦う戦友のそれでした。
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インクという物にハマると、大変です。私はインクはブルー系統を良く使用します。
万年筆にはそのメーカーの純正のインクが良いとされます。
ペリカンのエーデルシュタインのタンザナイトは宝石のタンザナイトから命名されました。この可愛らしいインク瓶にペン先を挿入し、吸い上げる瞬間は、これは万年筆好きのみぞ知る麻薬の如き危険性があります。
インクの色味はセクシーなブルーブラックです。
インクフローが潤沢なので沢山紙面を染めることができます。
握ってみると、丁度いいです。太めで重い万年筆が好きな私にとって最高の持ち心地を提供してれました。
光に透かすとストライプの隙間からタンザナイトの水面が見えて、それは深い海の様でした。(私は海洋恐怖症です。)
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息を呑む美しさに書くことも忘れ、呆然と握っているだけの時があります。
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ぼうっとしていると乾いてしましいます。
これは失敬。万年筆に失礼です。折角キャップからはるばるやってきて下さったのにまた何も書かずして帰ってもらうなんて。
紙を用意しました。
ルーズリーフです。高価な紙に書くべき?いいえ、好きな紙に書けばいいのです。
『永』と書きました。よく試し書きで書かれる字です。私の愛読書、『永遠の0』を思い出します。
5画目のハライ。漢字の美しさを思い出させてくれました。インクはこれまた水面の様に、いや、これは紙面の小さい海がそこに現れたと言った方が正しいでしょうか。
最後に
『お疲れ様でした。またよろしくお願い申し上げます。』
と言って、再びペンケースにしまいます。
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万年筆は紳士の嗜みです。是非皆様も1度手に取って、感じて、楽しんでみて下さい。
ご覧頂きありがとうございました。