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秋田県南部採取録 由利本荘市(山間部)
様々なキタカブリが見れる面白いエリアの由利本荘市
由利本荘市(ゆりほんじょうし)は、秋田県の南西部にある市。2005年(平成17年)3月に本荘市、由利郡矢島町、岩城町、由利町、西目町、鳥海町、東由利町、大内町が合併し誕生。
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登山が好きな方は鳥海山を思い浮かべる人も多いエリアだと思います。
2024年は由利本荘市の沿岸部、山間部とそれぞれ採取に行ってきましたので今回は山間部での内容をレポートします。
2024年8月鳥海山にて採取
秋田ではレッドリストのクロナガオサムシ採取時に同じタイミングでマイマイ採取を行いました。
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とにかく山道をがんがん走らせて目的地へ出向きコップを仕掛ける。この時はクロナガ目当てでしたが結果としてクロナガ目当てのポイントで♀を1匹、その後、林道で♂を3匹ほど採取できました。
コップでの待機期間は5日ほどで雨の日を狙いました。
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ここで採取したキタカブリは移行地帯らしい色合いでした。
コアオマイマイとキタカブリの間のような色味です。
完全にコアオとは言えないまでも微妙な色合いでした。
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【参考】大仙市のキタカブリ
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標高が高いところのマイマイカブリは体格が大きくならないように思えます。これは餌の問題なのかはよくわかりません。
なお、こちらは自己採取品ではありませんが、標高1,100m時点でのキタカブリです。こちらは色味は通常のキタカブリですね。
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体調は3.1mmほどです。
体長もそうですが横幅もあまりありません。
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素人なりに考察をしてみようと思います。
①気温が低い気候の影響
高標高地域では気温が低く、成長や代謝活動が抑制されることが挙げられます。マイマイカブリも変温動物であり、環境温度が低いほど活動が制限され、エネルギー消費を最小限に抑えるため、成長が遅くなる傾向があるのかなと考えます。これにより、体の大きさが制約を受ける可能性があるのか・・・。(自信はありません)
②餌が少ない
第二に、高標高地域では餌となる昆虫が限られる場合があります。小さな昆虫などカタツムリ以外にも餌となる資源が少ない環境では、マイマイカブリの幼虫や成虫が十分な栄養を摂取できず、結果として成長が抑えられるのかもしれません。
③酸素が薄い
第三に、酸素濃度の低下も影響する可能性があります。標高が上がるほど酸素濃度が低下し、マイマイカブリのような小さな動物にとっては酸素供給が制限されることで、成長や発育に悪影響を及ぼす場合もあるかもしれません。