キタカブリ【男鹿半島採取録3部作】PART2
キタカブリ【男鹿半島採取録3部作】PART2
前回は2024年1月27日に採取に出向いた。
時は流れ8月下旬、妻にどこかへ連れていけと言われ寒風山に行くことに。
寒風山は男鹿半島の有名な観光スポットで展望台がある。
この日は天気も良く快晴だった。
家族で寒風山の頂上へ行き秋田全体を一望して楽しんだ。
この日はピットホールトラップを仕掛けるだけであれば帰り道で罠を仕掛けて良いと妻から許可を貰っていた。
そこで帰り路で良さげなポイントを発見し、コップを仕掛けることにした。
残暑厳しい中で穴を掘ってコップを仕掛けると汗が目に入り涙が出る。
息子がお腹を空かせてしまい途中で切り上げろと怒号が飛ぶ。
汗だくで車に戻った。
10個ほどしか仕掛けることができなかったが、やれる限りのことはやった。
焼肉でも食べたいと思い、男鹿市内の「おれの焼肉」というお店へ入店。
罠を仕掛けた2024年8月24日が土曜日だったので、日曜日、月曜日、火曜日と待って、8月28日水曜日の夜に回収しに行くことにした。
火曜日までに雨も降ったので、期待が高まる。
しかし、初めてのポイントでコップの数の少なさから、とにかく何か入っていればいい、コクロナガオサムシでも万々歳と考えていた。
トラップ回収の日、秋田はかなり雨が降っていた。
しかも、会社の仕事を15時に切り上げて男鹿に向かおうと思っていたが、現在時刻は21時。大幅にスタート時間が遅くなってしまった。
しかし、夜の寒風山なんて怖すぎるし、雨もひどい。
このままではまずいと思い、友人H氏の会社へ。
おさむ「俺と男鹿にコップを回収しに行こう。」
H氏「えええ……いいよ!」
これで一人で夜中の寒風山に行かずに済む。
暗闇と雨の中、ひたすら車を走らせる。
30代半ばの男二人が虫を取りに車を走らせる。
夜中の寒風山は真っ暗で何も見えない。雨も強くなってきている。
林道の東側と西側にそれぞれ仕掛けたので、H氏と手分けして回収。
すると3つ目のコップにキタカブリを発見。
寒風山の個体は初採取だ。
H氏側のコップにはアオオサムシやクロオサムシなど。
コップ10個にしてはなかなか良かったように思える。
キタカブリは非常に発色が良い個体で乾燥後はとても美しい色味を見せてくれた。
体調は41mmほどで立派な雌であった。
男鹿半島のキタカブリは県外からも採取に訪れる方もいるようで、一つのブランド採取地になるかもしれない。
肉眼で見るとややオレンジっぽくも見える。
キタカブリの魅力というのは、何といっても東北の一部でしか採取できない点、美しい色味が魅力であると思う。
マイマイカブリはホンマイマイカブリのように真っ黒なイメージだ。
マイマイカブリを調べると、様々な種類、カラーバリエーションのマイマイがいて、コレクション性もあると思う。
また、これは個人の意見であるが、関東のマイマイ採取に情報を基にキタカブリを探そうとすると、若干見つけにくいかもしれない。
特に秋田県は杉林が多く、どの山も杉ばかり(日本第6位の森林面積を持つ)。
自分も最初は河川敷に採取に出向いたりしたものだが、ヒメマイマイのようにすんなりは難しいかもしれない。