連続短編小説 非日常 9日目
今夜の明け方にかけて、流星群がみれるとのことですので、皆さん夜空を眺めてみてはいかがでしょうか?
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専業になった俺だったが、常に資金ショートするのではないかという不安と戦っていた。
当時は鉄拳3rdをよく拾っていたように思う。
めちゃめちゃ出るわけではないが、ボーナス連の爽快感がたまらなかった。
当時は、設定狙いを封印して、期待値稼働に集中していた。
期待値稼働をしていると、リセット食らう以外は基本的に期待値マイナスをたたくことがない。
だから、余計に設定狙いが怖かったんだと思う。
設定狙いのライバルが多かったというのもあるが
原則、据置店メインでひたすら朝イチ宵越し狙いをしていた
ハーデスは流石に前日最終1000越えはリセだったが、それ以外は基本据えおき。朝イチで宵越し1200オーバーを拾うことも珍しくはなかった。
それに気づいている人がほとんどおらず、狩り放題だった。
他の店へも行ったりはしていたが、手持ちの3店舗をぐるぐるしてるだけで拾えたのだ。
今となってはあり得ないが、拾え過ぎて飯を食う暇がないという日もよくあったくらいである。
ある意味、慢心していた部分もあったとは思う。
ライバルが皆無で、地域の期待値は全部俺のものかのように錯覚していた。
憧れのぽんちさんに少しでも近づきたいという思いで必死に勉強したことが報われたように勘違いした瞬間でもあった。
マイホには、話相手などいなかった。
店員と少し話す程度である
彼らと仲良くなると、期待値台が空くと教えてくれた。 急いで消化、もしくは今打っている台を捨ててまで移動することもあった。
毎日、稼働するにつれて常に頭の中は期待値のことしか考えなくなっていた。
閉店前には、閉店チェック。
休みの日だろうが、関係なかった。
次の日の朝イチ台を探すのに躍起である
こうして、一人の廃人が生まれたのだ。
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今夜は流星群。楽しみだな。
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