連続短編小説 非日常 1日目
平凡な毎日、同じことを繰り返す
来る日も来る日も会社に通う日々
同じ顔ぶれ、同じ街並み
俺はそんな日常にとことん飽き飽きしていた
そう、あの日が来るまでは___
俺の名前は実(みのる)。満員電車に揺られながら通勤する、ごく一般的なサラリーマン(30)だ。
毎日、上司に怒鳴られる。
いつ、この会社を辞めてやろうか。。
そんなことを考えながら、寝床に入る
大学時代の友人であるたけしは経営者になっていた。 そんな彼と自分を比べてしまい、どうしても羨ましく感じ、妬んでさえいた
趣味と言えば、休みに打つスロットくらいだ。
大学時代に友人に誘われ初めて行った
確か初めて打った機種は、北斗の拳SEだった。
主人公であるケンシロウがバギーカーに乗っているだけ。
たまに車を降りたかと思えば、周囲をキョロキョロする。
敵が現れたかと思えば、ケンシロウはボコられる。
それの何が面白かったのか、今となっては覚えていない。
強いて言うなら、演出が面白かったのではなく、お金が増える感覚。
それが単純に面白かったのだろうと思う。
当時の自分も刺激を求めていたのだ。
そして、今の自分も刺激を求めている。
毎日同じ日々の繰返し。
リピートボタンを押されているんじゃないかというくらいに同じことの繰返し。
さて、明日も仕事だ。
そろそろ寝るとしよう
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