【東京都って支援級が少ないってよく聞くけど結局どれくらい少ないの?①】
筆者はわりと親の会や講演会に参加する方なのですが、講師の方や情報通そうな保護者の方が「やっぱり東京は支援級少ないから…」「東京都のインクルーシブの方針のせいで…」などの話題が飛び交い神妙な顔で「そうですよねぇ…」みたいな反応をしていたのですが実は全然わかってませんでした!!
なのでちょっと気合を入れて調べてみました!
以下がその結果です!
令和5年東京・千葉・埼玉の公立小学校における特別支援学級の比較
【この結果から推測されること】
小学生の人口あたりの支援級全体の割合
東京都→1.5%
埼玉県→2.7%(東京の約1.8倍)
千葉県→3.5%(東京の約2.3倍)
小学生の人口あたりの知的級の割合
東京都→1.3%
埼玉県→1.2%
千葉県→1.8%
→知的級の割合はそこまで差がない
小学生の人口あたりの自閉・情緒級の割合
東京都→0.2%
埼玉県→1.5%(東京都の約7.5倍)
千葉県→1.6%(東京都の約8倍)
5歳までに自閉症と診断される者の割合は人口の約3%と言われ、約半数が知的障害を伴わない高機能自閉である
このことから埼玉県と千葉県は高機能自閉である1.5%の子供をカバー出来るだけの情緒級を擁しているが東京都は圧倒的に足りていないことが分かる
東京都の情緒級の割合が極端に少ないように感じます
この件について私の通うクリニックの先生に聞いてみたところ
「筆者さんみたいに支援級に行きたがる人は稀だから就学相談で普通級と言われたら普通にそちらに進学しているから問題になっていない」
とのことでした
でもそれだと他の県なら情緒級相当と診断されるのに特に何も知らされず普通級に行ってしんどくなってしまうお子さんが多いのでは…と感じました
北区は東京都の中では発達支援は手厚い方だとも聞きます。それについても確認したく思い、お隣の埼玉県戸田市と北区を比べてみました
【北区と戸田市との比較】
戸田市の情緒級の割合が北区の7.5倍という結果となりました
このことに関しては色々考察出来ることがあるのではないでしょうか
次の記事でそれについてもお話させて頂ければと思います
※この記事の根拠となるデータは別記事の