手放さずにいてよかったこと
かつて脳に腫瘍ができたとき
おかしいくらい、家の中も、オフィスの机まわりも散らかっていた。
整理がつかなくなっていたのだ。
(のちに、心の状態がそのまま現れていたと
わかったのだけれど。)
やっていたことをやめたり、手放したり、
一旦休んだりする決断をした。
そのなかで、
「これは続ける」の決断も、いくつかしていた。
入院中、ほぼ毎日のように様子を見に来てくれていた旦那さんが
「やめんでもいいんちゃう」
と言ってくれた歌(音楽)。
退院して数ヶ月後に、
ジャズヴォーカルのクラス発表会に参加できた。
歌うことが、自分にとってとても大切なものだったと
あらためて感じたときだった。
旦那さんの言葉に、とっても感謝している。
あれから数年。
明日は、昨年から加入させてもらったバンドのライブで
少しだけ歌わせてもらう♪
うまい・へた 関係なく
(気にしない、といったら嘘になるが)
生きている表現の一つ。
だれか療養・治療の中にいる人が
こんな私みたいなんが歌うなら
私もやろっかな、と
思ってくれたらうれしい。