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ヲタ芸をする男子校生、の青春

ひっそりと、カクヨムでヲタ芸の小説を連載している。

ぼくのことを知っている人は、「本屋の次になんでヲタ芸なんだよ」と思われるかもしれないけれど、そういう人は少ない(知名度とくにないし)ので、のびのびとやらせていただいています。
こちら、カクヨムネクストという、小説サイトカクヨムの有料サービスなんですが、20話までは登録せずとも金払わずとも読めますので、もしよかったら、のぞきにきてください。

さて、ヲタ芸である。
なんで書くことになったかというと、まずヲタ芸を題材にした小説がほとんどなかったからだ。小説サイトでちょいちょい散見されんだけど、本屋に並んではいない、というか。
ヲタ芸、って聴いて、普通の人はなにを想像するだろうか。まあオタクですよね。ドルヲタが曲に合わせてサイリウム振り回してたり、アニソンで踊り狂ったり。
まあ間違ってはいないんだけど、昨今は、サイリウムパフォーマンスとして大会があり、チームでYouTubeにその技と群舞を披露している。
去年ぼんやりしていて、小説がどうも書けないな、となったとき、アニメ『推しの子』を観ていたのだが、その流れでYouTubeでYOASOBIの「アイドル」で踊っている動画を観た。これが、かっこよかったのです。

ヲタ芸を観ていると、何百万再生されているものがゴロゴロ。まあアニソンとかヒット曲で踊っているのでその流れでみんな観るのかもしれない。
そして、決定的だったのが、『革命アイドル暴走ちゃん』の動画だった。

こちらの動画は9年前のもの。主宰の二階堂さんは『バナナ学園純情乙女組』という演劇パフォーマンスをされていた方なんですが、ぼくも楽しくて何度か観劇した。雨ガッパを身につけて観劇。舞台上から水だのワカメだの豆腐だの(一度思い切り腹に当たった)などを客席にぶっかけてくる。無名の俳優・パフォーマーたちが、情熱を武器に、アニソンで踊り狂いながら熱いステージを見せていた。
一度「そういうもの」と知らなかった観客が舞台にあげられ問題になり、バナナ学園は解散。それから二階堂さんは新たにパフォーマンス団体を作り、海外公演までしていたのだ。日本のサブカルチャーを武器にして。
まじで、感動した(ので観てください)。

ぼくも一応昔は俳優なんてしていたので、ステージものをやりたい、と常々思っていて、ヲタ芸でダンスコンクール優勝を目指す! というプロットができました。
ヲタ芸の前に考えていたのが、男子校、だったので、男子校生が! と。
男子校ものを書いているとき、なんかただのゆるい日常ものになってしまうなあ、と打ち合わせをしながら思っていたところで、ばちっとつながったかたちである。

なにはともあれ、YouTubeの検索で好きな曲のあとに「ヲタ芸」と入れてみてください。
きっと誰かが踊っている。

ぼくみたいな無名の人間が小説にしても、ヲタ芸をしているみんなの助けにはならない。でも、少しでも、注目するきっかけになったら、嬉しいです。

邪道? サブカル? オタク? なにもかも、この世に生まれたものは、なにかの助けになっている。自分の小説もそうであってほしいし、ヲタ芸はぼくを助けてくれたのです。

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キタハラ
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