自分が書いた文章の不思議。
こんにちは、北原帽子です。
自分が書いた文章というのは不思議ですよね。なにかコントロールできそうで、できない。コントロールできなそうで、できてしまうというか。わたしの場合、メモ程度のものから思いのほかいい長文ができたり、途中で飽きてしまったのにそんな自分がいやで惰性で書きつづけていたり、逆にあきらめては寝かすことを繰り返していたら、何を考えていたか思い出せないくらいの内容が目の前にあったり。それらが時に人にほめられたりぜんぜん無風だったり。学生時代、はたらいてからもそうだし、いまでもよくわからないから、(書いた文章は)生きてんなあ、という感想しかない。
自分の文章との折り合いのつけ方に興味関心があったのと、編集実務で得た知見をまとめておきたいと思っていたわたしは、数年前、独力でなにかできないかとぼんやり考えていました。ちょうど日本でもKindleダイレクト・パブリッシング(KDP)が動きだしていたころで、その波に乗るように『文章の手直しメソッド 〜自分にいつ何をさせるのか〜』という本を書いて、セルフパブリッシングで出しました。
読み返すことで書いていた
当時は日々早起きしてこの本を出すための文章を書きすすめ、会社では仕事のゲラを読むかんじの生活でした。振り返ると、執筆、推敲、コンテンツとしての完パケまで、楽しいだけではなかったけれど、しんどいだけでもなかった。このセルフパブリッシングを通して、文章は「書くもの」というより「つくるもの」だという感覚が増した。納得がいくものをつくるには手間と時間がかかるもの。それは当たり前のことでした。実際に書き上げてみることで、文章を推敲して読み返すことの理解が深まったと思う。ゲラとの向き合い方への迷いが軽減されたり、著者の立場や状況を前より想像できるようになったりして、結果的に編集実務の仕事へのフィードバックもありました。
「文章力」以外で大切なこと
まとまった文章を書く過程では、完成までの自分の気持ちの変化や何気ないふるまいに意識を向けることで、書き上げるしんどさがやわらぐことがあります(これは実体験です)。今回はこの書き上げるしんどさにフォーカスし、文章が出来上がる過程に関連する記事を、はてなブログ「北原帽子の似たものぼうし」からご紹介します。
完成までにある段階別のしんどさ
なかなか文章を書きはじめられない人、途中で投げ出しがちな人、いつまでも書き終えられない人には、なんらかのヒントや気づきになるかもしれないので参考にしてくださいね。
・わからない中で書いてみること(なかなか文章を書きはじめられないときは…↓)
・時間をずらしながら書き上げる方法(途中で投げ出したくなるときは…↓)
・推敲の終えどきをさぐる(いつまでも書き終えられないときは…↓)
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