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【連載】補助金について3
前回までのあらすじ
審査項目を突然、補助金の為だけに全部満たしていくのは大変ということです。
革新性について
今回は審査項目の中でも繰り返し出てきました「革新性」についてお話します。
こちら、あくまでも見解に基づくものであり、確実にこれが正しい!という事でもありません。様々な意見もあります。
その一つとして見ていただければと思います。
革新性って何?
イノヴェーションと定義する人もいます。
言葉通り、新しい考え方やアイディアで新風を起こす。そうでしょうね。
概ね賛成です。
ものづくり補助金や経営革新では、単純に革新性というわけではなく、「革新的サービス」として使われます。
キーワードとして
自社にもなく 他社でも一般的でなく
地域の先進事例
業界の先進事例
に鑑みて相対的に評価される
革新性に関してはこう評価されると言われています。
これだけみたらハードルすっごく高いですね。それこそ言葉通りのイノヴェーションを巻き起こさないといけないような気がします。
新規性が必要という事
自社でも他社でも一般的でないというのはサービスにしろ商品にしろ「新しいモノ」という事です。
それが地域でも業界内でも一般的でない事です。
地域というのは商圏というよりはどちらかといえば都道府県内くらいの範囲で考えてゆきたいです。
業界内というのはいわずもがな。
ハードル高すぎませんか?
相対的とか、一般的でないとか新規性とか、そんな高いハードル見ただけであきらめるわ!って言われがちです。
ワタクシもよく「革新性」「革新的」なんて言ってますが、便利なワードに逃げてるだけじゃないかって思うときがあります。
理屈はわかるんだけど、それってよくあることなの?って言われるとそれこそ一般的じゃないと思います。
そのくらいじゃないと税金投入しないよって言われればそれまでなんですが、難しい言葉で来るもの拒みまくってもどうかと思います。
革新の種を見付けましょう
じゃあ、今ぱっとうちの事業で革新的なものが浮かばなかったら補助金とか応募しないほうがいいの?応募しても採択されないの?とか思いがちですが、革新の種は実は普段の事業の中にあります。
・ 効率化するための作業の工夫
・ 顧客にサービス提供する際に心掛けていること
これって社内独自じゃないですかね。
それから取引先や顧客から「こんな風に対応してほしい」とか要望されたりしていませんか。
つまりはそれが一般的でないから要望されているわけです。
つまり「自社の工夫や心掛け」という無形の強み(知的資産)と
「顧客のニーズ」
ここに、革新の種はあります。
いくら新規性、一般的でない!といっても無理はダメ
革新性のハードルは言葉にすると非常に高いですが
だからといって無理な事や商売にならないことをしても評価されません。
結局は「実現可能性」と「収益性」が伴っていないと
絵に描いた餅です。
革新的なサービスはサービスとして成立するから評価されるんであって
例えばお店の接客を全部ペッパー君にしますとか恐ろしく革新的ですが普通に実現が怪しいですし、はたしてそれが売れるのかというと疑問ですよね。
無理はダメです。実現の可能性を見て、また事業化しても大丈夫か。それが重要です。
いきなり全てを満たしていく事は大変
審査項目を満たしていくうえで、革新性という事が重要という事はお分かりになったと思います。
そして、全てを満たしていく事は大変です。
前頁で説明した審査項目を公募開始後から整えて、また計画を立てていくことは非常に困難です。
その為、できるだけ早い段階から事業計画を策定し、それに向けて社内の体制や目標値を設定していくことが良いと思います。
しかしながら、日々の業務もある中、具体的な計画を立てづらい。という現実もあろうかと思います。
そこで、次頁以降で、それだけでメリットになり、かつ補助金において加点要素となる取組を次回以降にご紹介します。