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このnoteについて

この投稿では、なぜ離島の公民館主事がnoteを始めたのかをご説明します。
その前に、(前回記事のリテイクも含みますが)舞台となる北木島の紹介からどうぞ。

北木島って、どんなところ?

北木島は瀬戸内海のほぼ中央、岡山県笠岡市の沖合16kmに位置する島です。

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明治以降、花崗岩の採掘と加工が盛んになり、靖国神社大鳥居を始め多くの建築物に採用されました。良い石を求めて深く掘り進めていくのが北木島のスタイルで、採掘を止めた採石場の跡地には雨水が溜まり、独特の景観を見せています。

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近年では外国産の石材との競争・墓じまいなど風俗習慣の変化により、石の需要が低迷。島の石材産業も衰退の一途をたどっています。

最近では、お笑いコンビ「千鳥」・山本大悟の出身地としても有名になっています。

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最盛期には7000人を超えた人口も減少し、現在は約660人。高齢化率は74%に達しています。(ちなみに北木島では、「若い人」とは60代のことを指します。町内会に消防団に…うん、バリバリ動ける!)

人口減少は若い世代で顕著です。
在校生・新入生が0名となったため、2020年4月から島の中学校は休校に。同じ理由により、2021年4月から幼稚園も休園となりました。小学校の生徒数は6人。生徒と先生の人数がほぼ一緒という状態です。

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北木西公民館

北木西公民館は、北木島の北西にある金風呂(かなふろ)・千ノ浜(ちのはま)の2地区を管轄としています。前任の主事が30年近く在職し、2021年4月に筆者にバトンタッチしました。

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以前は小学校の建物の一部を借りていましたが、昭和61年に現行の建物が竣工し、独立館となりました。集会室・和室・調理室が貸し出し可能となっています。館庭に隣接する広場は、毎年夏の盆踊り会場・秋の文化祭会場としても使われています。

直面する課題

公民館の役割の一つに、「近隣住民を対象とした講座の実施」があります。

北木西公民館でも講師を呼んでの文化講座を開催していますが、「月謝を払って習い事に通う」習慣が薄いという地域性もあり、グラウンドゴルフなどスポーツイベントの方が人気です。

児童生徒向けの講座も、少子化のため設けづらくなっています。

講座のバリエーションも少なく、参加者は少数の固定メンバーというのが実情の中、どうやって人を巻き込んで活性化していくのかが、これからの課題となっています。

noteを始めた理由

北木西公民館では、隔月ペースで「公民館だより」を発行しています。
紙に印刷して地域に各戸配布していますが、「WEB版にリライトしたら、島外の親類縁者の人たち・北木島に興味のある人たちにも届けられるのでは?」という思いから、noteを始めました。記事が溜まればマガジン化もする予定です。

ゆくゆくは、記事を通じてつながった人たちを島に招いての交流もできたらいいなと思っています。新しいカタチでの交流の起点となれるよう、このnoteを育てていきたいです。

note担当者・自己紹介

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友野 雅典(まさひろ)
1980年生まれ A型
岡山朝日高校→大阪外国語大学卒業
色々あって「のんびりしたところで暮らしてみたい」と思い、2017年に北木島へ移住
漁師さんの手伝いなどを経て、2021年4月に北木西公民館の主事に就任
(就任前に手掛けたクラウドファンディング企画では、2週間の開催期間で153%の達成率を記録)

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島の雑貨店が餌付けしている地域猫と遊ぶのがストレス解消法
双極性障害Ⅱ型を患い、障害者手帳を取得。現在も療養中

画像出典

岡山の街角から「北木の桂林」
https://www.okayamania.com/spot/keshiki/keirin.htm

千鳥・大悟「間違イイ探しゲーム」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000037535.html


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