2023/07/16 Twitter逃散についてつらつらと考えましたわ

筆者のこだわりによってこの文章は全てお嬢様言葉で書かれています。
他の文調のものはありません。

日経がTwitter逃散について記事にしておりましたことをお知らせいたしますわ。
VRCのために開始した私といたしましては、フレンドが多く訪れる場所に私も同行するだけでございまして、完全に他人事でございますわ。
ただ、端から見ていて思われるのは、Twitterの代替は存在しないということですわ。
そして、良いツイートと悪いツイートを選別することができないという点なのですわ。
これはもはや聞き飽きられたお話ではございますが、一律の基準を作って良いツイートを選抜することは不可能でございますわ。
できることは、良いツイートも含めて悪い確率が高い範囲を排除することでございますが、この悪い確率に従って排除し続けると、共同体は均質化が進み、脆弱で小さくなってしまうのですわ。
この均質的で小さなコミュニティが好ましいと思われる方々は、分散型と呼ばれるSNSの方が合うかもしれませんわ。
しかしこれはTwitterではございませんことよ。

Twitterの素晴らしい点は、巨大で多様なコミュニティを一つに統合していることですわ。
ユーザーはテレビゲームについて話した後、政治について語り、美容法について調べた後、会社の不満をつぶやくのですわ。
そして、それらすべてに関心を持つ潜在的な新たなつながりが存在するのですわ。
この新たなコミュニティ、価値観のぶつかり合いは、非常に創造的で人類に有益なのですわ。
簡単に言い換えれば、新しい趣味や友人を簡単に見つけることができるということですわ。これがTwitter以前においてどれほど困難であったかご理解いただけますでしょうか。
Twitter以前の方々は現実の世界でパンフレットを作り、同好の志を持つ人々と集まり、知り合いが多い人に仲介をお願いしたりと、非常に多くのコストがかかっていたのですわ。
インターネットでも、実際の住所を公開して手紙を求めたり、オフ会を開催したり、せいぜい小規模なSNSで限られた交流をすることしかできませんでしたわ。
この点において、Twitterは人類が初めて手に入れた巨大で統合されたコミュニティなのですわ。

分散型は運営が営利組織ではないため、信頼できるという主張もありますが、それは事実ではなく、むしろ希望にすぎないという点には注意が必要ですわ。
実際に、分散型はほとんどが個人の趣味で行われており、SNS運営の能力を比較すれば営利組織に劣るのは当然のことでございますわ。
非営利であれば、突然のサーバーダウンや閉鎖も運営の過失とは言い切れないですわ。世間では営利活動に対して厳しい目がありますが、非営利の場合はほとんど営利にできないため、やむなく行われているものであり、営利活動が成立する方が正常な活動であることがほとんどですわ。
ですから、分散型にお引っ越しするのは自由ですが、そこでTwitterと同じ要求をすることはやめた方が良いですわ。
言い換えれば、同じ趣味のサークル仲間で楽しく小さな即売会を開催していたのに、ありもしない客の立場で代価を払ったのだからもっと高品質な商品を提供する義務があるはずだと文句を言うようなものですわ。
当然、そんな義務は存在しませんわ。
ですから、サーバーが重くても、バグがあっても、運営方針に文句があっても、突然閉鎖しても、実際に運営には何の義務もないという前提を忘れない方が良いと思いますわ。
つまり、サービスの提供と消費という上下の関係ではなく、同じ趣味を持つコミュニティという横の関係であり、この違いを忘れない方が良いのかもしれませんわ。

そもそもTwitterはユーザーから料金を徴収すればよいのですわ。
Twitterの代替は存在しないため、ユーザーはその必要なコストを負担するしかありませんわ。
そのようにすることで、ユーザーは広告を見る必要もなく、ステルスマーケティングを疑う必要もありませんわ。
サービスの受益者が維持費を負担するのがシンプルな方法なのですわ。
Twitterは上場廃止となったため、手元には2021年の決算データしかありませんが、おおまかに営業費用は48億ドルかかっているようですわ。そして、Twitterのアクティブユーザーは約3億人だと言われておりますので、単純に割ると16ドルになりますわ。この金額を想定為替レート132円43銭(全国企業短期経済観測調査(短観)2023年6月)で換算すると、約2118.88円ですわ。ここはざっくりと2000円としますわ。
仮に月額2000円かかるとして、Twitterにその価値を感じる方々は渋々ながらも支払うことでしょう。一方でその価値を感じない方々は去ることでしょう。
Twitterに価値を感じる方々はサービスが継続し幸せですわ。一方、価値を感じない方々はそのような存在に時間を費やすことなく幸せですわ。そして、Twitterも赤字から脱出して幸せですわ。皆が幸せですわ。
そして重要なことは、ここからですわ。2000円は高すぎると感じる人々がいるかもしれません。そういった方々は、2000円よりも安くなる代替サービスを立ち上げてTwitterと競争すればいいのですわ。そうすればお互いにより良くなることでしょう。これこそが最高のハッピーエンドとなるのですわ。

ただし、運営が信じられないと感じるのは私たちにはどうしようもありませんわ。
私自身はイーロン・マスクを信じておりません。彼の過去の嘘からそう判断しているのですわ。
テスラを見ても、その企業活動は地に足がついておりませんから、彼の企業理念にも同意できませんわ。
なので本来ならばサービスを求める相手としては避けたい人物ですわ。
しかし、繰り返しますけれども、他に代替が存在しないのですわ。
もしフォールドできるならそれを選びますが、他に選択肢がない場合は、どんなに手札がブタであろうともオールインするしかありませんわ。

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