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彦根市議会初となるの政治倫理審査会設置。彦根市長から申し入れ内容についての説明。

お元気様です!
彦根党代表、彦根市議会議員の北川元気です。
今回は、ちょっと長くなりますが、良かったらお付き合いください。

令和5年3月9日。彦根市長から彦根市議会議長宛てに申し入れがあった。
その内容は・・
「市議会議員による人事介入事案に関する調査及び綱紀粛正の申し入れ」
「市議会議員活動および議会運営に関する是正の申し入れ」
以上の2件であった。

彦根市議会初の政治倫理審査会設置。

これを受け、4人の市議から彦根市議会議員政治倫理条例第6条の規定により審査請求書が提出された。
議長において、その内容を適当と認められ、彦根市議会議員政治倫理審査会を設置することとなった。

各会派の代表者会議において、議長から政治倫理審査会委員について、各会派から推薦いただくよう依頼があり、私の所属会派「創風会」からは、私と小川議員が委員に指名された。
このような経緯があり、私は現在、この審査会の委員という立場であるため、事実ベースで慎重に記事を書き進めていきたいと思う。


第一回目の審査会でルール確認。

令和5年3月15日 午後13時半から第一回目の審査会が開かれた。
議題は以下の通り。
(1)正副委員長の互選等について →森田委員長、上杉副委員長
(2)審査対象事項について →谷口議員、伊藤議員、黒澤議員
(3)調査にかかる出席要求について
(4)今後の審査会日程について
  第2回政治倫理審査会:3月16日 午後1時30分から
  ・市長(申し入れの内容について事情聴取)
  ・黒澤議員、伊藤議員(審査請求にかかる弁明について)
  第3回政治倫理審査会:3月20日 予算委員会終了後
  ・谷口議員(審査請求にかかる弁明について)

(5)その他

彦根市議会初となる政治倫理審査会であるため、元気からは細かいルールについて確認しておく。以下は、元気のメモ。
・審査会の目的は、事実関係を明確にするため。
・委員の役割は、事実を明らかにすること。
・インターネット中継はするが、録画はなし。
・議事録は、他の委員会と同様に記録する。
・審査対象者が辞職した場合は、審査会終了。
・選挙期間中、議会閉会中であっても審査会は開催できる。
※ 4月に統一地方選挙が迫っているため、なるべく早く審査会を開催。
などなど。


彦根市長から申し入れ内容についての説明。

令和5年3月16日。和田ひろゆき彦根市長から説明を求めるため、審査会に出席いただき審査開始。

「市議会議員による人事介入事案に関する調査及び綱紀粛正の申し入れ」
1.谷口典隆議員による人事介入の事案
「市議会議員活動および議会運営に関する是正の申し入れ」
1.伊藤容子議員の令和4年彦根市議会定例会11月議会における虚偽の発言について
2.伊藤容子議員の長時間にわたる市長との面談の要求について
3.黒澤茂樹議員の令和4年彦根市議会定例会6月議会における不適切な発言について
4.黒沢秀樹議員の要望の際に行き過ぎた発言があったことについて
これらの事案の概要。申し入れをするに至った経緯。当該職員の心境。審査会への思いなどが市長から語られた。

私が特に印象に残った市長の説明は・・

・市長が申し入れをするに至ったのは、大きくすべてパワハラであるという認識であり、長い時間かけて調査をし、職員からの報告を受けたことで、パワハラ問題を申し入れることにした。
・職員はとにかく議員に怯えている。報復を恐れている。勇気を出して告発してくれた職員の安心安全を何としても守らなければいけない。
・今回の事案は、氷山の一角であって、パワハラは他にもまだまだある。引き続き調査している。
・選挙前のこの時期だからといって、申し入れを選挙妨害のように言うのは、論点のすり替えで全く選挙とは関係ない。
・パワハラ問題を論点をすり替えないで、もみ消さないで、事実として受け止めてもらい、今後の再発防止につなげるのが今回の狙いであり、議会に問題を投げかけたい。


1 谷口典隆議員による人事介入の事案

 令和 3 年 4 月の市長選挙後、企画振興部長、総務部長および人事課長は、谷口典 隆議員から、前大久保市長との約束があったとして、議会事務局に過去に配属されていた職員を議会事務局に戻すよう求められた。
 最初に要求のあった令和 3 年 4 月 27 日は一議員として、同年 5 月 26 日から同年 6 月 9 日までは議長として、谷口典隆議員から直接市長部局の職員に対し 4 回も特定の職員に限定して人事配置の要求があったものである。  これに対して、市長は、一旦は、職員の議会事務局への異動については事務に支障が生じるため了解しなかったが、他に迅速な人事異動を要する事案があったことから、最終的には議会事務局へ異動させざるを得なかったものである。
 谷口典隆議員のこのような行為は、公正な人事を阻害する、まさに人事介入の行為であり、議会に対し、徹底的な調査および市議会議員の綱紀粛正を強く求める。

彦根市議会HPより

1 伊藤容子議員の令和 4 年彦根市議会定例会 11 月議会における虚偽の発言について

 令和 4 年彦根市議会定例会 11 月議会における、令和 4 年 12 月 5 日の本会議において、伊藤容子議員がごみ処理施設の現状と新ごみ処理施設に関する一般質問の際に行ったごみ焼却場の過去の修理費用の再質問に対し、市民環境部参事は、「現在、 データを持ち合わせておりませんので、申し訳ございませんが、お答えすることは できません。」と答弁した。
 これに対して伊藤容子議員は、事前に打ち合わせした事 項であるのに答弁できない、打合せしたのに打合せになってない、との発言をした。 なお、この発言は、彦根市議会会議録検索システムの会議録からは削除されている。
 伊藤容子議員は、令和 4 年 11 月 24 日、清掃センターにアポイントメントを取らずに来所し、清掃センターの所長および副所長にごみ処理施設の改修工事に関する質問をしたが、過去の修繕費用についての質問はなく、過去の修繕費用について議会で再質問をするような話もなかった。また、同日は、議会における一般質問の内容に対する答弁の内容の打ち合わせでもなかった。
 彦根市議会の本会議は、インターネットで広く配信されているにもかかわらず、 伊藤容子議員の本会議でのこの発言は、事実に基づかない虚偽の発言であり、突然 の訪問による質問および本会議での質問に対して真摯に答弁をしている市民環境部参事に非があるとの誤解を招くものであることから、強く是正を求めるものである。

2 伊藤容子議員の長時間にわたる市長との面談の要求について

 伊藤容子議員は、本庁舎 4 階秘書課に来庁し、金城幼稚園の移転に伴い、その後の跡地利用について、金城学区の自治会等を代表する市民と市長との面談を行うよう、秘書課の職員 3 人(課長、課長補佐および副主査)に対し、1 時間 30 分にも及び求め続けた。
 秘書課の職員は、すでに担当課を含めて何度も説明をしており、市の最終的な結論は変わらないという市長の考えを何度も説明しているにもかかわらず、伊藤容子議員は、延々と感情的に自己主張を繰り返し、居座り、時間外まで窓口で声を張り上げて市長との面談を要求し続けた。この間、秘書課の業務は中断し、市長の公務の出発時刻を予定よりも 30 分以上遅らせることとなり、公務に多大な支障が生じることとなった。
 伊藤容子議員のこうした行為は、職務の遂行を阻害する行為であることから、強く是正を求めるものである。

彦根市議会HPより

3 黒澤茂樹議員の令和 4 年彦根市議会定例会 6 月議会における不適切な発言について

 令和 4 年彦根市議会定例会 6 月議会における、令和 4 年 6 月 14 日の本会議において、黒澤茂樹議員が道の駅の設置のプロジェクトチームの立ち上げについて一般質問を行ったところ、産業部長は、「現在のところ、プロジェクトチームの立ち上げについては検討しておりません。しかし、引き続き先進事例の経済効果等について研究してまいりたいと思います。」と答弁した。
 これに対して黒澤茂樹議員は、「本当に市の活性化を考えているのかなと僕は思いますよ。私は現職のとき言ったけれども、頭の脳みそが汗かいて、耳から煙が出るぐらい頑張って考えろと私は言いましたよ。そのくらい考えないとあかんのじゃないか。何も考えてない。」と発言した。
 黒澤茂樹議員の本会議でのこの発言は、産業部長の能力を否定するかのような侮辱的な発言で、地方自治法(昭和 22 年法律第 67 号)第 132 条で議会の会議において使用が禁止されている無礼の言葉である。また、市の産業部長の職に就いていた時に産業部長が部下であったことを利用したパワーハラスメントであると受け止められるものでもある。
 議会の本会議がインターネットで広く配信されている中でのこの発言により、事実、産業部長は、精神的な打撃を受けており、強く是正を求めるものである。

4 黒澤茂樹議員の要望の際に行き過ぎた発言があったことについて

 黒澤茂樹議員は、本庁舎 4 階スポーツ振興課に来庁し、文化スポーツ部次長およびスポーツ振興課副主査に対し、スポーツ協会の事務所をプロシードアリーナHIKONE2階の相談室に移してほしいと要望した。
 職員は、黒澤茂樹議員に対し、プロシードアリーナHIKONE2階の相談室は、 相談業務のために設けられた部屋であり、相談室を事務所にして相談業務をほかの部屋で実施することはできないこと等を説明した。
 その際に、黒澤茂樹議員は、職員の前で、2 回「いろいろ大変なことになる」という発言をしたものである。
 黒澤茂樹議員のこの発言は、明らかに行き過ぎた発言であり、議員としての地位を利用して職員に対し圧力をかけたと受け止められるものであることから、強く是正を求めるものである。

彦根市議会HPより

4000文字を超えてしまいましたので、今回はここまで。
続きはまた、時間がある時に書くこととします。

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