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そうだ、風景を服に描こう

※本記事は「端ドット絵 Advent Calendar 2024」の14日目の記事です。
主催頂いたヒサシさんありがとうございます!


■はじめに

はじめましてこんにちは。キタダニ(@M_Kitadani)と申します。
ゲームの音屋をする傍ら、ここ1年ほどドット絵を描く活動をしています。
アドベントカレンダーに参加するにあたり、自分の取り柄を活かして
「ドット絵と音楽」というテーマで記事を書こうと考えていたのですが、
いい感じの内容が全く思い浮かばなかったので別の事を書こうと思います。

今回は、キタダニのドット絵作品で最近よく使っている表現について
書いてみようと思います。ズバリ「風景を服に描く」表現です。

百聞は一見に如かずということで、まずはご覧ください。

こんな感じで、服の模様のように風景を描くドット絵を制作しています。
(ちなみに音楽も自分で作ってます。一応こっちが本業ではある。)

■思いついたきっかけ

8月。帰省のための新幹線でビールで駅弁を流し込み、持て余した暇を埋めるためにiPadで適当に筆を走らせておりました。
当時は全身ポーズの練習をしてたのもありこんなものを描いてました。

いい感じに描けた気がしたのでこのままドット絵のネタに使おう!と思い、ここからどんな背景にしようとか、服の模様どうしよう、など考えていたわけですが、ここで思い付きます。

青い空の下、砂浜の波打ち際で戯れていそうだなあ

服が風になびいてひらひらしたら波みたい
波の模様の服にしたらどうだろう

そうだ、風景を服に描こう

というわけで雑にタイトル回収しましたが、
こんな感じでビビッと閃いて服に背景を描き始めたわけですね。

■制作過程

制作過程的なものを描いてみます。
サイズは256×256pxで描き始めます(余白あるので実際は200pxくらい)
全身を描きたいのと顔の表情も分かる大きさにしたい、
ただあまり大きくしすぎるとドット絵感が薄れてしまうのと、
アニメ作画のコストが上がるのでこのくらいが丁度いい気がしてます。
(と言いつつ直近の作品だと300pxくらいに大きくなってます汗)

先ほど描いた絵をRespriteというiPadのドット絵ツールへインポート。
うっすら透かして線画を描きつつ、色も仮置きします。

線画起こしたてはいまいちパッとしない


ここから細部を書き込みつつ微調整をしていきます。
アウトラインはいらない良い気がしたのでこの段階で無くしました。
服の部分は風景を切り抜くマスクとして使うのでレイヤー分けして黒く塗りつぶしています。

可愛くなった。サイズもちょっと拡大してます


次にいよいよ風景を描きます。
波はスカートに沿って打ち寄せるようにしたかったので、
そのあたりの構図を意識しつつ描いていきます。
(実際はマスクを表示・非表示させながら作業しています)
あと、波の透明感は写真とかを参考にして影とかこだわりました。

服部分だけ描いてるので風景だけ表示はとてもカオス


最後にこれらを合わせるとこうなるわけです。

エモい!

これでも十分いい感じかなと思ったのですが、
静止画だと元からそういう服の柄にも見えちゃうので、
この表現は風景のアニメーションが必須だと思ってます。
ついでに髪と服も揺らしています。
(ついでと言いつつこっちの方が難しかった…)

■この表現の良いところ

  • エモい
    とにかくぱっと見エモい。
    ドット絵の雰囲気と相まってノスタルジーな感じもGood

  • 想像が膨らむ
    服の中に描かれる風景と人物の表情やポーズから、こういうシーンなのかなとか、こんな台詞を言ってそうとか想像が膨らむ気がします。
    風景が切り取られていて部分しか見えていない事も、想像力を掻き立てる一因になっているのかも。

  • 苦手な服の皺や模様を描かなくてもよい(オイ

■今後の話

ここまでご紹介したのは夏イメージの作品だったのですが、
直近では秋イメージの作品を制作してました。
四季が一周するまで月イチくらいでこのシリーズ描こうと思ってます。
全季節描き終えたらカレンダーにしたいなとか妄想を膨らませたり。
あとは、このシリーズ以外も合間で色々描きたいなと思ったり。

こんな感じで終わりになります。
最後まで読んで頂きありがとうございました!

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