歴史大河双六 教材デジタライゼーション
今回も6年生社会科「日本の歴史」についてのデジタライゼーションです。そうです。僕、歴史が大好きなんです。
1 旧実践の概要
これは、本当に古くて10年以上前の実践です。鎌倉時代から室町時代の学習です。この単元、業者テストでは、ひとまとまりになっていることが多く、室町時代の内容については文化に重点が置かれています。ですが、歴史学習ですので、「時系列」をしっかりと押さえてほしいと思っていました。
そこで、取り組んだのが「歴史双六」です。平安末期をスタートとして、戦国時代の始まりまでを双六(時系列)で整理しつつ、要所要所に知識を問う問題を入れたものです。
途中、分岐などを設けて遊び心を入れてみましたが、上のシートをWordで作成し、印刷したものをグループごとに配付しました。そして、スゴロクをしながら転線のマスに止まったら全員で答えを考えるというものです。
この実践の課題を端的に述べると、「教師主導すぎる」ということと「児童がアウトプットする機会が少ない」ということです。
2 いざ、リメイク〜デジタライゼーション〜
では、今回のリメイクのポイントは、「クラウドベースの共同編集」です。先述の実践では、あくまでも教師の作ったものを児童がプレイするだけだったものを
マスを児童が作成することで、学習をアウトプットする場にしてしまう
というイメージです。インプットとアウトプットの往還は、知識の定着に効果的だと言われています。また、児童が自分たちでマスを配置していくことで、時系列の理解にも効果的だと思います。
今回は、「Canvaのホワイトボード」を選択しました。付箋をマスがわりにして、配置していきます。実は、企みがあって、ホワイトボードを使うことで、双六の盤面は無限大に拡張可能です。今回は、鎌倉から室町までですが、縄文時代から第二次大戦後という小学校で押さえる歴史学習を網羅することも可能になります。
このホワイトボードを共有しておくことで、学習進度に合わせて双六が仕上がっていきます。そして、歴史学習のまとめの時間にみんなでプレイしたら楽しいだろうなぁと考えています。
3 出揃ったアウトプット
現在、6年生の社会科では、①マイクラで再現していく ②Kahoot!の問題を作っていく ③新聞にまとめる ④人物について歴戦でまとめる というアウトプットを全員で体験してきた状態です。そこに④歴史大河双六を追加し、自分が試したい方法でまとめていくという活動を仕込んでみたいと思っています。結果については、また別の記事で紹介していく予定です。
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