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職員室デジタライゼーションZ 教育計画

1 PPPPになっている教育計画

 教育計画は、教育課程、教育活動の基盤となるものだと思います。確かに、教育計画に含まれる「○○計画」の中には、作成が義務付けられているものもあります。
 しかし、「作成することが目的」になってしまい、作成、印刷、製本などの労力を費やしたにも関わらず、年間を通して活用されないという状況も多々あると思います。
 もちろん、「多忙すぎて教育計画に目を通す時間なんてない!」という実情があるのもわかります。でも、この「プラン、プラン、プラン、プラン」だけになっている教育計画を、「PDCA」のサイクルを回すためのものに改善できるのではないかと考えているのです。

2 これまで出会った「教育計画」

(1)オールインワン教育計画
 法的に義務付けられている計画に加え、各種行事の計画まで全て教育計画に盛り込んである学校がありました。そして、職員会議は、「教育計画○ページをご覧ください。」から始まりました。
 このような教育計画になった経緯として、「職員の大多数が一斉に異動する」という事態があり、あらかじめ前年度の担当者が全ての計画を「起案済」にしておくという手立てを講じたとのことでした。
 確かに、この方法であれば、「前年度並み」の教育活動は維持されます。様々な行事もあらかじめ起案されているので現主任は「楽」でした。しかし、この案は主任の思考停止を助長しているように感じました。
 僕が、この教育計画に出会ったとき、体育主任を任されていたのですが、一年目は、「何も新しいアイディアを出せない。」という状態になりました。完全に、トップダウンの管理で正直、腹が立ちました。更に、各種計画まで盛り込んでいるので、年度末に莫大な量の印刷物を作成し、流れ作業で製本するのも苦痛でした。

(2)なんちゃってデジタル化教育計画
 これは、僕自身が提案してやらかした教育計画です。どのようなものかというと、「○○計画」「△△計画」といった各種計画をPDFにして、職員に一括配付するというものです。
 これを提案した当時は、教務主任でもなかったのですが、「とにかく印刷、製本作業をしたくない!」という思いのみが優先されていました。しかし、この方法だと、「本当に誰も読まなくなる教育計画」が爆誕します。だって、そんなもの読んでいる時間ないんだもん。

 この2つの教育計画は、いずれも失敗です。そこで、次年度、この2つの良いところを活かしつつ、効果的に活用できる教育計画作成を目指します。ところが、勤務校は、「教育計画は印刷製本!」主義だったため、まずは、デジタル共有するところからのスタートになります。

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