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「源平総選挙」実際の様子 教材デジタライゼーション02

1 授業の準備をしよう

 今回は、子ども達に資料を配る際、Google classroomを使用しました。僕は、授業では基本的にGoogle classroomを活用しています。今回は、

①閲覧用資料(Canva)
②投票用Google form
③NHK for Schoolのリンク

を配付しました。これで、授業準備は終了です。印刷したり、拡大したりする必要はありません。これだけで、かなり効率化ですね。また、classroomの課題を編集することで、追加の資料が必要になれば、簡単に配付することも可能です。

2 いざ、投票開始


 これは、以前、X(旧Twitter)で紹介したテクニックなのですが、

Google formで投票→結果の円グラフを提示

しておくと、選挙速報のように投票結果をリアルタイムで確認することができます。今回は、この機能を使って、「清盛と頼朝のどちらを総大将に選ぶか」を授業展開に合わせて、好きなタイミングで投票できるようにしました。
※いつでも投票できますが、投票の条件はつけました。詳しくは、後述。
 本当にリアルタイムでいつでもOKにしたので、最初にポスターを表示し、清盛と頼朝のファーストインプレッションで投票したり、資料を読んで考えを変えたりした様子が全て反映されていきます。

 実際の授業では、①の資料を使って、一斉指導の形で清盛と頼朝について説明をしました。その後、子ども達は、教科書や資料集を使いそれぞれに清盛や頼朝について調べていきます。
 そして、「自分が絶対に推したい」と思った根拠が見つかったタイミングで formに投票するようにしました。この投票の際には、「理由をつけること」を条件としました。そのために、ファーストインプレッションでは、「必須」にしていなかった2個目の質問「推薦する理由」を「必須」に変更しました。なお、今回は、③の動画資料は、「見たい子が見る」としておきました。

3 さぁ討論開始

 ある程度、投票の様子が落ち着いた時点で、子ども達と相談し、討論へ移行しました。清盛派、頼朝派に分かれての討論です。今年度は、社会科のみで行なっていますが、国語の討論の学習単元などと関連づけて授業を展開しても面白いと思います。
  formで集めた理由を基に、面白い意見、鋭い意見などを次々にコーディネートしていきます。この際、「はい、言える人?」とやってしまうと、積極的に発言できる子だけで授業が展開してしまいます。
 しかし、 formで理由とメールアドレスを収集しておくことで、「誰が、どんな考えをもっているか」を把握しておくことで、意図的な指名をすることも可能です。そのために、 formをスプレッドシートに出力しておくとよいでしょう。

 討論の後は、「最終ジャッジ」です。一連の活動を終えて、改めて「清盛と頼朝のどちらを総大将に選ぶか」を理由をつけて回答してもらいました。今回は、「平清盛」が総大将に選ばれました。

4 知識の定着は?

 さて、一連の活動を通して、子どもたちは、資料を読み取る、複数の意見を検討する、自身の意見を伝えるなどの「思考・判断・表現」に関する力を伸ばしてきたと思います。しかし、「知識・技能・理解」に関しては微妙なところです。
 もちろん、インプットが得意な子にとっては、資料を読み取った時点で、知識を得ているかもしれません。また、複数の資料を関連付けたりしたことで、技能を向上させているかもしれません。
 しかし、社会科の学習における「用語」や「時系列の出来事」に関する理解は不十分だと思います。特に、覚えるのが苦手な子は、事象の羅列で終わってしまうかもしれません。
 そこで、Kahoot!を活用しました。僕は、いわゆる「課金勢」なので、4択クイズや○×クイズ以外に「並べ替え」問題も出題することができます。この機能を使って問題を作り、classroomに追加しておきました。

 現在、まだテストを実施していないので、この手法が適切だったかの最終ジャッジはできていません。ですが、子ども達は、かなり盛り上がって学習に取り組んでいました。

実際に使ったKahoot!はこちら↓

源平総選挙

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