養命酒POG21-22 指名馬リスト&ドラフト回顧

お世話になっております!

このたび、僕の周りの競馬に詳しいお兄さん達が5,6年前から楽しんでいる通称『養命酒POG』が今年も開催され、21-22シーズンを戦う12頭をドラフト会議形式で指名していきました。ルールは以下の通りです。

・1巡目は同時指名→競合が出た場合は抽選、2巡目以降はウェーバー制
・同一種牡馬の産駒は3頭まで
・新種牡馬枠として、2021年デビューの新種牡馬産駒から2頭以上指名

今回は僕が指名した12頭を紹介しつつ、ドラフト時の回顧などもしていければと思います。

1位 テディーズプロミスの19(馬名:マイシンフォニー)

父:ディープインパクト 厩舎:栗東・松永幹夫

 自分のPOGの主眼は「主流っぽくないところからホームランを狙う」ことなのですが、全頭そんなテンションでやってしまうと流石に痛い目を見そうなので、毎年ドラフト1位は「その年でいちばん良いと思う馬」に行く日ハム流を採用しています。そこで今年のドラフト1位として選んだのがコントコマンドの19(コマンドライン)だったのですが、4人競合の末くじに負けてしまいました。外れ1位として考えていたレッドファンタジアの19(レッドベルアーム)も既に単独で指名されてしまったので、事前の計算がこの時点でかなり狂ってきます。ここから3位までずっと焦った感じの指名が続きます。
 とはいえ、今回最終的に指名したテディーズプロミスも良い馬だと思っています。半兄にマイラプソディがいる良血で母系にSalt Lakeがいるのは昨シーズン素晴らしい活躍をしてくれたアカイトリノムスメと共通しています。
マイラプソディもクラシックは2歳時の評判と比べると何とも言えない結果でしたが、古馬になってより成長しそうな雰囲気も個人的には感じています。この子も父がディープになったことで早くから動きつつも長く活躍してくれるのではないでしょうか。

2位 ウリウリの19(馬名:カラパナブラック)

父:キングカメハメハ 厩舎:栗東・藤原英昭

 ここでラストクロップとなるキングカメハメハ産駒です。ドラフト中は方々で「めちゃくちゃ動揺が見える」などと言われましたが、どっちにしろこの馬は上位で指名するつもりでした。だってキンカメ最後の世代で金子真人オーナーが選んだ馬なんてめっちゃ何かありそうじゃないですか。
 ちなみにこのカラパナブラックという馬名で検索すると同じ金子さん所有で同名の1998年産駒がヒットします。ここにも何か強い意志がありそうで…というほぼオカルトめいた理由で指名しました。

牧場での評判も上々のようで、距離はマイルあたりが合うのではないかとのこと。NHKマイルは毎年人気馬を送り出すも勝ち切れていないので、3度目の正直をこの馬で挑戦できたらいいなと思っています。

3位 ロードクロサイトの19(馬名:サンセットクラウド)

父:ディープインパクト 厩舎:栗東・矢作芳人

 出ました、言わずと知れた無敗三冠馬コントレイルの全弟でございます。
「主流っぽくないところからホームランを狙う」とは何だったのか。
それもそのはず、3位の順番になった時点で「え!?3位まで残ってていいのか!?」と思わず飛びついてしまったアドリブ指名でした。やっぱり振り返るとこの辺りまでずっと焦ってますね…。
 個人的にものすごく走った馬の兄弟は避けがちなんですが、やはりディープインパクト×Unbridled's Songの誘惑に打ち負けてしまいました。兄と同じぐらい勝つのは難しいとは思いますがそもそも散々成功例が出ている血統なので結構走ってくれると思っています。

4位 ゴーイントゥザウィンドウの19(馬名:フォーブス)

父:ディープインパクト 厩舎:栗東・藤原英昭

 ルール上最後の指名になる3頭目のディープ産駒はちょっとホームラン狙い、もっと下位でも指名はできそうでしたがウェーバー制の一番端だったので欲しい馬はあまり気にせず獲っていこうと腹を括りました。この辺りから落ち着いて想定していたドラフトができてきました。
 この馬は父ディープ×母父Tapitの数少ない1頭で、僕のPOGメモにはただ一言、「グランアレグリアになれ」
 得体の知れない隠し玉かと思いきや割と早期の移動もできる仕上がりのようで、お披露目が今から楽しみです。

5位 クルミナルの19(馬名:アライバル)

父:ハービンジャー
厩舎:美浦・栗田徹(昨季はタイトルホルダーで情熱お世話になりました)

うちのハービンジャー博士が「今年のハービンジャーは当たり年」だと言っていました。僕もそう思います。
 この馬は半姉に今年の牝馬路線で存在感を見せていたククナがいますが、姉以上に牧場や厩舎から良い評判が聞こえている感じがします。母父ディープインパクトも重賞勝ちが集中している牡馬に出てさらに良さそうですし今回のPOGでは数少ないクラブ馬&6月デビューということで、少なくとも今年はこの馬追いかけてれば楽しい!と思えるぐらい活躍してほしいですね。

6位 ラッキートゥビーミーの19(馬名:フィデル)

父:ハーツクライ 厩舎:栗東・友道康夫

 ここで僕のPOG史上初のハーツクライ産駒です。正直2位までには絶対消えてるだろうと思ってた馬だったので、中位で指名できたのはかなりおいしいんじゃないかと思っています。母系にStorm CatとA.P.Indyがいるのでめちゃくちゃディープつけたくなるところですがディープで走る母系はだいたいハーツでも走るっしょ~!とかなり初期にリストアップしていた馬です。
 この馬も7月にデビュー予定が出ており今回の12頭の中では早めのデビューとなりそうです。指名順こそ高くないですが期待値は上位勢と遜色ないです。

7位 パララサルーの19(馬名:ブレスク)

父:ルーラーシップ 厩舎:美浦・国枝栄

出ました。今回のPOGの秘蔵っ子(まあまあ人気だったけど)
今年の裏テーマとしてキングカメハメハ系の種牡馬を狙っていきたいというのがありました。これまでキンカメ系は2年間でドゥラメンテぐらいしか指名してこなかったのですが、あえて今年は積極的に狙っていこうと。
その中でもルーラーシップは特に狙いたかった種牡馬で、数多のG1で頭キセキ民として甘い汁も苦い汁も吸ってきた今こそ、という思いで指名しました。
ポイントは何といってもPOG本などに掲載されている馬体の美しさでした。
母父ディープインパクトもルーラーの成功パターンですし、何より近親にタンタアレグリアがいるというのが何ともそそられます。個人的に1つ前のフィデルとこのブレスクの4文字シリーズはかなり良い指名ができたと思います。

8位 ボンジュールココロの19(馬名:シゲルイワイザケ)

父:エピファネイア 厩舎:栗東・渡辺薫彦

やったーーーーーー!!!!獲れた!!!!!
 間違いなく今回のPOGでいちばんの核だと思っています。これが1勝もできないようなら謝罪ケツ出しもやむなし。それぐらいどうしても獲りたかった1頭です。
 オークスでユーバーレーベンが優勝し、岡田総帥の手にも初めてクラシックタイトルが。では、次にこんなドラマが起こるならどこに、誰に起こるだろう…と考えました。
 こんなドラマを夢見るなら、次はもうシゲル軍団しかないだろう、と。
というのも、このシゲルイワイザケはノーザンファームの生産馬で、シゲル軍団の森中さんがノーザンの馬を買ったことって今まであったんだろうか…さらにセレクトセールの金額も4000万以上と、かつてないほどの気合を感じます。
 血統面もエピファネイアが走るパターンでもあるサンデーの4×3クロスに、Sadler's wellsの欧州的なクロスが入っており、キャロット所有の全姉は先月の未勝利戦を強い勝ち方で勝ち上がっています。こんな馬がシゲルというだけで注目されないのであればこれはおいしい思いができそうだぞ、と飛びついてしまいました。こういう馬で勝つのがPOGの醍醐味だと思うので、この先が本当に楽しみです。

9位 ムーンライトベイの19(馬名:シゲルローズマリー)

父:シルバーステート 厩舎:栗東・渡辺薫彦

 今年のシゲルは一味違う、その思いが本気であることを示すための指名だったのかもしれません。嘘つきました、この時点でドラフトが0時を回る長丁場で、なんか面白いかなあ…と思ってシゲル軍団で押し切ってしまいました。
 とはいえ全部冗談で指名したわけではなく、この馬の姉にはシゲルピンクダイヤ・シゲルピンクルビーがいてPOG期間にしっかり結果を出せる血統でもありますし、難しかった今年の新種牡馬枠を埋めるには良い選択だったと思っています。デビュー時期はよく分からないんですが秋頃から出て渋い活躍を期待します。

10位 スノースタイルの19(馬名:スノーディザイア)

父:ゴールドシップ 厩舎:美浦・中館英二

 毎年必ず1頭は指名する贔屓枠ことゴールドシップ産駒でございます。
今年のゴールドシップで言うとユーバーレーベンの7/8同血にあたるマイネソルシエールの19などが人気になるのかなと思っていて実際にリストにも入れていたのですが、なんとなく成功パターンに乗っかるのも面白味に欠ける気がして選んだ一頭です。
 といいつつも兄弟にスマートレイアーやプラチナムバレットなどがいる良血馬で、ゴールドシップはこういう兄弟が走っている繁殖では堅実に走ってくれる種牡馬だと思っているので、それなりの活躍はしてくれるのでは、と思っています。5月26日と遅生まれなのでフローラSあたりで頭角を表せるといいですね。

11位 コスモメリーの19(馬名:ウインモナーク)

父:ビッグアーサー 厩舎:美浦・奥平雅士

 11位は大好きウインから。この馬はすでに坂路でもかなりの良い時計を出していて早いデビューが予定されていたのですが、ドラフト3日前の更新で靭帯を痛めていることが発覚…新種牡馬枠として申し分なし!と早くに指名を決めていたのでとても残念だったのですが、この時点でドラフトは深夜2時に突入。ルール上あと一頭新種牡馬から指名しなければならなかったのですが考えるのも若干めんどくさくなり(年齢はただの数字に過ぎない など大嘘であると心から思いました)、秋以降の躍進に賭けて指名してみました。

画像1

ちなみに幻のデビュー戦は黛騎手が予定されていて追い切りにも騎乗していたようで、熱量が伝わってくるコメントから1年追いかけていきたいな、と思ってしまったんですよね…怪我を治してこのコンビが見れる日が来るよう祈りまくります。

12位 ヴィリエルバクルの19(馬名:未定?)

父:ドゥラメンテ 厩舎:栗東・池江泰寿

 今年の養命酒POGドラフト全体での大トリとなる指名でした。
今年もドラフト12位の特大ホームラン狙い(去年はタイトルホルダー)はドゥラメンテ産駒がいいだろう、とこの馬をリストアップしました。
 母父がSee the Starsと珍しい血統かなと思うのですがドゥラメンテは欧州的な血を入れてあげるほうが走りやすいので面白いんじゃないかと思ってます。
 反省としては、馬主が分からずみんなで調べていく内に「R.アンダーソン説」と「中国人説」の2つが立ち上がり日本人ではないことが濃厚となりつつも結局分からないままになってしまい、都市伝説めいたずいぶん締まらない大トリ指名となってしまったことでしょうか。まあ走れば関係ないから…

総括

 以上が今シーズンの12頭の指名でございました。
こうして12頭並べてみると上位があまりにも思い通りになってないのに対して下位はマイペースに良い馬を獲れたんじゃないかと思っています。
 去年はわりとミーハー路線な指名だったのでそれに比べるとちょっと地味な感じもしますが、かといって穴を狙いすぎてもいない丁度いい塩梅だったのではないでしょうか。
 ドラフトとしては、コントコマンドやレッドファンタジアを始め、マイジェンやサトノシュテルンなど狙っていたところが早々に取られて終始ブチ切れっぱなしだったのですが、もっとブチ切れていた人もいて全体的に波乱のPOGドラフトになっていた気がします。来年はもうちょっと上位で落ち着けるように考えてリストを作っていきたいですね…。

以上、指名リストとドラフト回顧でございました。最後までご覧いただきありがとうございました。


@各位 来年のPOGは17時開始とかにしましょう。みなさん普通に翌日のダービーに響いてましたよ

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