
月が綺麗ですね
一年で一番美しい月だと言われる『中秋の名月』
同じ月なのに、地球からの距離や空気の澄み方によって見え方が変わる月は何とも神秘的です
ちなみにボクは、満月よりも、もう少しで満月になる月の方が好きです
この先欠けていくだけの満月より、この先真円に近づいていく月に、未来や可能性、ワクワクを感じるからだと思います
先日、奥さんが『うたた寝をしていて、幼稚園のお迎えに行くのが遅れた』と話してくれました
時間になっても来ないので、幼稚園の先生から電話がかかってきたとのこと
すぐに駆けつけ、息子と幼稚園の先生に謝ったと聞いて、とてもほっこりした気持ちになりました
誰だってできるだけ失敗したくありません
でも、誰だって失敗してしまいます
大切なのは、失敗しないことではなく、失敗した後にどうするかだと思います
ボクたち大人が大切にするのは、その部分をきちんと見せることなんだと思います
何かのせいにしたり、ごまかしたりするんじゃなく、きちんと謝ることや、次同じ失敗をしないようにどうするのかを考えることを、見せる絶好のチャンスと言ってもいいと思います
大人が失敗する姿をきちんと見せることで、子ども自身が失敗することに対してある意味安心感を持ったり、相手を許す心を持てたりと、決してマイナスばかりじゃないような気もします
そして何より、失敗した姿を見ると親近感がわくのも人間の性(さが)のような気がします
『隙(すき)』を見せると『好き』になる
ボクたち大人が、もっと大らかな気持ちで失敗と向き合い、人と向き合う姿を見せることが、失敗のハードルを下げることになり、ひいては失敗を恐れずにチャレンジする心が育つことにつながっていくんだと思います
さて、今日のしつもんです
『最近、どんな失敗をしましたか?』
満月のような完璧美しい姿もいいですが、少しくらい欠けている部分があるのも人間らしくて素敵です
『欠点』って、欠けてる点じゃなく、その人にとって欠かせない点だと思います
ちなみに、あの夏目漱石は『 I love you 』を『月が綺麗ですね』と訳したそうです
まだ満月になれない月と、失敗だらけのあなたを、綺麗だと言える心を持ちたいです