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福井ワイルドラプターズでの経験

 皆さんこんにちは!
 久しぶりの投稿ですが頑張って書いていきます!

 この度2年間いた独立リーグから引退して社会人野球のクラブチームでプレーすることとなりましたので振り返りと次の仕事で文章を書くことがあると思うので活字に慣れておこうと思いnoteを再開します。
 気になることがあればどんどん反応して頂けると幸いです。

 私は2021年シーズンにルートインBCリーグの福井ワイルドラプターズというチームに所属していました。この年が福井球団がBCリーグに所属した最後の年という区切りの1年であると同時にほとんどの選手が野球としての報酬は無く、働きながら野球をして生活をするというBCリーグとしては珍しい球団でした。
主に業務としては配送がメインですが選手によっては工場や現場などで仕事をしていました。
 この様な業態でしたので人員は多く必要であり、悪い表現をしてしまうとBCリーグのレベルには及ばない選手が練習生という形で入ることが可能でした。私もそのレベルの選手の一人でした。当時はその評価をされる自分に不満を持っていた部分はありました。ですが今考えると当時のレベルで拾って頂いたことがとてつもなく有り難いことであり、BCリーグという日本の独立リーグの中でもトップレベルのリーグに入れたというのは幸運なことだと思います。

 長い前置きでしたが次が社会人野球というカテゴリーとなるので野球と仕事の両立ということがとても重要となります。そうした状況なので福井時代のことを思い出すことが多くなってきました。なので今回は野球の面と仕事の面で意識していたことや心掛けていた事を書いていきたいと思います。

野球

 福井ワイルドラプターズというチームが働きながらの野球するチームというのは前述の通りですがBCリーグで同じ様な形態のチームは他に無かった為必然的に練習時間というのは他チームと比べて少なくなります。大体のペースは試合の日に練習生が業務に当たって、練習の日に業務が休みとなっています。働きながら登録されているメンバーはその逆となっており、交代でシフトを組んでいました。
 そのような状態でしたので練習時間の少なさへの不満は多くの選手から出ていました。しかしながら私はそのあたりにはあまり不満を抱くことはありませんでした。何故ならその前の大学時代にあまりにも練習時間が取れなかったからです。また後日noteに上げますが土日しか全体練習が出来なかったクラブチームから一転、ある程度人数がいる状態で練習場所も確保していただいている状況が有るということは考えられないことでした。
 さらにクラブチーム時代とは周りの人の年齢層やモチベーションも全く違いました。同世代がチームの大多数を占めていて、モチベーションが高い選手がいたので何とか元気にやっていけました。人にモチベーションを求めるのはどうかと思いますが自分は強く無いのでそういうところはとてもやりやすい環境でした。
 来年から北九州フェニックスに入る藤原蔵太氏(Twitter:@kuranosuke36)からよく恵まれた練習生なんだよという言葉をかけられましたがその真の意味を理解するのは信濃でプレーをしてからでした。

仕事

 前述の通り様々な業種で働くチームでしたが私は多くの選手と同じ様にヤマト運輸様に委託される形で配送業をさせて頂きました。
 合計3つの配送センターに配属しましたが1番長く働いていたセンターの担当エリアはご年配の方の御宅が多いエリアでした。
 当初チーム方針で練習用ユニフォームを着て配送を行うという形でしたので私は律儀にユニフォームを着ていっていました。そうすることでチームを知って頂ける、チームを代表して仕事しているという自覚を自らに課すこと、話のネタにしてもらえると思っていました。2個目のチームを代表して仕事をしているという自覚の部分はしっかりと当てはまりましたが他2つで現実を見ることとなりました。
 まず根本的な問題としてワイルドラプターズではなく前身のミラクルエレファンツという認知をされることが多いということです。
「あ、ワイラプの選手ですか?」という反応よりも「エレファンツの選手か」という反応が圧倒的に多かったです。否定するのも何だか嫌な感じだなと思い、否定はしませんでしたが現実を見せられたような感じでした。
 ただこれは好意的に捉えて頂いている方で時にはふざけた格好をしていると怒られたこともありましたし、まずユニフォームに関して興味を示してくれる方はそうはいませんでした。仮に自分が届けてもらう立場であっても恐らく困惑します。そりゃそうです、何も知らないで玄関先にユニフォーム着たデカいやつが来たら誰でも困惑するでしょう。自分の感覚として野球の話になったことは1日1回、100軒回って1回有ったら良いところです。
 それでもワイラプを知っていただいて「頑張ってね!」という言葉や「ワイラプの選手ですか?」と聞いて下さり、とても喜んでくれたお客様の顔は忘れられません。
 何事もそうですが何でも良いことと悪いことはついてくるものだと思います。何事も良い面、悪い面ばかり極端に見ないようにすることと誠心誠意対応することを言葉ではなく精神で学べたと思えた1年でした。

あとがき

 福井ワイルドラプターズというチームは2021年シーズンを最後に消滅しましたがチームが変わる雰囲気やあの何ともいえない不安感に包まれた空気感は中々味わえないものだと思っています。そんな中で選手として所属させて頂いたことは貴重だと感じています。正直な感想としては今となっては楽しかったなと思います。ただ思い出というものは美化されてしまうものではあるので当時不満が無かったかというと否定せざるを得ません。それは人として生きている以上仕方の無い部分ではありますがもうちょっと気持ちの整理は出来たのではないかと考えることがあります。そういったことをしっかりと反省しながらやっていくしか無いですね。
 長い文章でしたがご拝読頂きありがとうございました。


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