![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/167142428/rectangle_large_type_2_caadfc3325d46e68be19b514e2b78bb4.jpeg?width=1200)
トライアルレポートvol.4|神戸親和大学×和田武大さん(株式会社デザインヒーロー)
■実施概要
日時:2024年10月23日(水) 13:00~14:30
2024年11月20日(水) 13:00~14:30
派遣先:神戸親和大学 教育学部教育学科 須増 啓之講師ゼミ
地域講師:和田 武大さん(株式会社デザインヒーロー)
■きたくろすマッチング
・学校の「聞きたい!知りたい!」
須増先生のゼミでは、年間を通して北区で開催されるイベントの運営スタッフなどとして地域に出向くなど、地域との連携に前向きに取り組んでおられます。保育士をはじめ様々な職業を目指す学生がいる中で、「なにを・どのように伝えるか」という情報発信は、どのような職業においても将来何らかの関わりを持つ可能性が高い内容。
今回の授業では、「デザイン」のテクニックではなく、「伝えること」のベースとなる考え方について、プロの視点から伝えてもらう内容となりました。
・地域講師の「できる!知ってる!」
和田武大さん
神戸市北区生まれ・在住。
株式会社デザインヒーロー代表として、さまざまな企画やデザインの領域で人の思いをサポートする。代表的なプロジェクトとして、「神戸市 防災特別号 くらしの防災ガイド」のデザインや、北神図書館のロゴ・サインデザイン、社会福祉法人関連など、地域に関わる案件も多数。
■1日目:「デザインとは?」
はじめに、講師からの自己紹介が行われました。手がけたプロジェクトの紹介等の基本情報の他にも、これまでのキャリアや、黄色が印象的なご自身の会社ロゴ等のビジュアルデザインなど、自己紹介の中からでも、日頃から和田さんが取り組んでいる「伝えること」を意識した工夫が多く伝わってきてくる内容でした。
![学生に説明をする和田氏](https://assets.st-note.com/img/1735108465-HSGzWtkCfrpE4wjRZle7oVq8.jpg?width=1200)
![和田氏の自己紹介スライド](https://assets.st-note.com/img/1735108479-XJUKgYfuTZ3AOlrnyq1jQcsm.jpg?width=1200)
その後は「デザイン」という全体的な考え方についての講義。表層的な見た目のデザインだけではなく、「何を伝えたいのか」「どういう順番で伝えるのか」「どこで・何で伝えるのか」など、デザインのプロを目指さずとも、すべての人にとって大切な視点でお話が進められました。
「デザインとは、伝えたいことが伝わるために工夫することすることすべて」という根源的な考え方は、学生のみなさまにとっても新鮮に映ったようです。
■2日目:デザインを考えるワーク
今回の講義は2つのワークで構成。
前半は、折り込みチラシの観察を通して、よいデザインとよくないデザインを考えました。テーブルに並べられた多種多様な折り込みチラシから、それぞれの学生がよいと思うもの、よくないと思うものをひとつずつ選び、理由について意見交換を行います。正解のない中で、どういった視点で広告を捉えるのかについて、講師や他者の意見を聞くことで思考を深めました。
![チラシを手に取って説明する和田さん](https://assets.st-note.com/img/1735200388-iwB7JtmZGX4AncCLkDNvYyH9.jpg?width=1200)
![チラシについて発表する学生](https://assets.st-note.com/img/1735200396-cZX9qoxdbUKVLJ56N14sWrMk.jpg?width=1200)
後半は、新聞記事の本文から見出しを考えるワーク。字数制限のある中で、どういった要素を拾い出せば、分かりやすく、かつキャッチーに見る人の心を捕えるのかを、個人で考え、発表しました。和田さんのアドバイスも聞きながら、真剣に取り組む学生の皆さんの姿が印象的でした。
■先生のお声
デザインや動画に興味のあるゼミ生が多く、地域のイベントなどでお会いしたことがある和田さんに講師を依頼させていただきました。
和田さんの仕事を見せていただいたり、ワークをしたりしながら、デザイン(デザインの前後も含めて)で何を大切にするのかについて学ぶことができました。
今、ネット上では自分で学ぶためのコンテンツがたくさんあります。でも、今回のように大学に来ていただいて、その道のプロからじっくり話を聞く機会は学生・教員共に新鮮であり、また学びや新たな気付きに繋がったと考えます。(神戸親和大学 教育学部教育学科 講師 須増 啓之)
■まとめ
今回の授業は、特定の業種や制作物を想定した具体的なデザインテクニックではなく、多様なキャリアを歩む学生がどのような仕事・立場になっても大切なことである「伝えること」についての講義をご提供いただきました。事後アンケートからは「伝えたいことを伝えられる保育士になりたい」といった学生の方の感想も見られ、講師の方の意図や思いが伝わったのではと思います。
■きたくろすSCHOOLとは?
地域の教育機関や団体等に対して、神戸市北区に縁のある”北区な人々“を講師として派遣する仕組みです。講師の経験や知識に触れることで、北区の魅力を再発見し、自分のキャリアを考えるきっかけになることを目指します。
■きたくろすSCHOOLに興味がある!
きたくろすSCHOOLは、現在トライアルとして各教育機関・地域団体等への派遣を個別に調整しております。(神戸市の北区以外の地域も応相談)「きたくろすSCHOOLをしてほしい!」「こんなテーマで講義をしてほしい!」そんなご要望があれば、こちらからお問い合わせください。担当者から個別にご連絡いたします。
(公開日:2025年1月27日)