ニームオイルで抗菌と虫よけ
1.ニーム オイル「ジャック メイト」とは
ニーム核(種子)を圧搾し抽出した液体をニームオイルといい、農業用の害虫対策資材に使用されています。
使用方法としては、希釈液を定期的に作物に散布して、害虫が寄り付きにくように葉面散布が有効です。
虫よけ効果に「パインオイル / トールオイル」純天然植物オイルを配合で、「虫よけ効果のある植物」の香り成分を抽出した、エッセンシャルオイルなら植物より香りが強いため、虫よけ効果が高まります。
ニームオイルには、虫よけ効果がある成分「アザディラクチン(アザジラクチン)」です。
アザディラクチンは、ニームの種子に含まれている成分で、多くの昆虫に対して摂食阻害および成長かく乱作用を有しています。
人間などの哺乳類に対しての毒性は非常に低く、厚生労働省からも「人体に害を与える恐れのない65物質」の1つに指定されました。
1.ニームオイル『ジャックメイト』とは
2.ニームオイルの原材料は?
3.ニームオイルの製法とは?
4.ニームオイルの成分
5.ニームオイルの効能・効果
6.ニームオイルの使い方
7.ニームオイルを扱う際の注意点
8.まとめ
2.原 材 料
フィリピン産のインドセンダン樹木=種子(核)
ニームの木は、別名を「インドセンダン」の実(核)から採れるオイルだけでなく、樹皮や葉にも薬効があることから、原産国のインドでは古くから「薬樹」として親しまれ、重要なハーブとして、珍重されてきました。
3.製 法
ニームの実(種子)の核を圧縮機にかけ、油分を絞り出しすニームオイル作りの基本です。
製法(1番搾り~3番搾り)によって、オイルの純度に差があり、美容効果を求めたスキンケア用品やシャンプーの原材料として、また農業やガーデニングに用いられています。
4.天 然 成 分(採集時期/場所)
オレイン酸・・・・52.8%
ステアリン酸・・・21.4%
パルミチン酸・・・ 2.6%
リノール酸・・・・ 2.1%
その他低級脂肪酸・ 2.3%(刺激臭)ジャックメイトは一部除去
・活 性 成 分
アザディラクチン 忌虫剤/摂食阻害/抗ホルモン
二ビシン 抗炎症/解熱/抗ヒスタミン/抗真菌
ニビティン 抗細菌/抗潰瘍/鎮痛/抗不整脈/抗真菌
ゲチュニン 血管拡張/抗マラリア/抗真菌
二ビンオール 抗結核/抗原虫/解熱
ニンビネートナトリウム 利尿/殺精子/抗関節炎
ケルセチン 抗原微生物/抗酸化/抗炎症/抗細菌
サラニン 忌虫剤
・乳 化 剤 効 果 成 分
パインオイル テルビネオイル/フェンキルアルコール/ボルネオ―ル
トールオイル ロジン酸(アビエチン酸/ネオアビエチン酸/レポピマル酸)
5.効 能 / 効 果
食欲減退,成長阻害,忌避,知覚破壊,産卵/抑制に減少,孵化抑制,奇形,変形,餓死,を含む害虫、約250種類以上の病害虫に有効です。
スリップス、ヨトウムシ、ノミ、ナメクジ、アブラムシ、コガネムシ、ハダニなど憎き天敵の名前もありますよ。
また土を豊かにしてくれるミミズやミツバチには、無害ということです。
天然由来で環境に優しいのも嬉しいです。
※細菌のうどん粉 / さび病に有効です。
※小動物(ネズミ/モグラ)忌避有効です。
※病害虫の防除や忌避に効果を発揮しますが、農薬の登録はありません。
6、使い方
◇害虫に強い体質改善
害虫には、植物の葉や茎を食い荒らす「食害性害虫」と、汁を吸って生育を妨げる「吸汁性害虫」の2タイプがあります。
●食害性害虫:には葉面散布
ナメクジ、アオムシ、ヨトウムシ、コガネムシ、ゾウムシ、カミキリムシ、ケムシ、カタツムリなど。
●吸汁性害虫:には潅水
アブラムシ、カイガラムシ、コナジラミ、カメムシ、ハダニ、根切り虫など。
●ニームオイルで葉面散布の使用方法
害虫対策は、発生前の予防が基本で、効果的です。
ニームオイルは、虫が見える前から定期的に散布(葉面散布)が必須。
噴霧器の利用やスプレーでも充分です。
ニームオイル散布の頻度は、効果が持続するのが約5~7日です。
7日に1度、害虫が多い時期には3~4日に、1度くらいのペースで散布。
希釈倍率は、通常1000倍希釈となります。
●土壌潅注でニームオイルの使用方法
土壌潅注で使用する場合、10アールあたり原液200~300ccを
100~150Lの水に希釈して流してください。
●煙霧機を利用した、ニームオイル散布方法
煙霧機でのニームオイル散布
ハウス等の施設園芸栽培で煙霧機がある場合には、細かい粒子となり作物の隅々までいきわたるため、大変効果的です。
散布作業も簡単で、作業負担がかなり少なくなります。
イチゴ、トマト、キュウリなどの散布量は、煙霧機の種類によっても異なります。(通常の動力噴霧機等の使用量に30-50Lを1週間に2回程度散布)
多回数の散布で、定期的に薄くかけるほうが効果的です。
意 事 項
ニームオイルには独特のにおいがあります。
害虫の食欲を減退や衰弱させるもので、殺虫剤のような即効性はありません。害虫を駆除する殺虫剤ではなく、害虫が近寄りにくくなる環境を作る忌避剤であると考えましょう。
8.まとめ
ニームオイルは、良質な商品も多く流通しているので、いろいろと試してみてはいかがでしょうか。自分に合ったニームオイルを、素敵なお庭造りに存分に活用してください。
土の地力を 高める。
地力窒素が少ない場所で、窒素を必要とする野菜を植えると、追肥をより多く必要とし、病原菌や害虫にも食べられやすい体質になります。
害虫は、全滅させない。
●天敵の例
アブラムシには= テントウムシ、クサカゲロウ、
ネキリムシには = オサムシ・ハネカクシ、
タバココナジラミには = タバコカスミカメなど
●害虫の忌避
害虫対策としては、植物の組み合わせで、良い影響を与え合う、
コンパニオンプランツ(共栄作物)が使われている。
・マリーゴールド = コナジラミ、センチュウ、アブラムシ対策
・ミント = アブラムシ、ケムシ、アオムシ対策
・ネギ = アブラムシ、 ウリハムシ対策
●植物由来の抵抗力/免疫力を向上
葉面散布で体質改善、ミネラルと酵素で機能性強化
害虫を退治するのが「駆除」で、今いる害虫を退治しつつ、発生・
侵入するであろう害虫を防いでいくのが「防除」です。
●周囲の環境を 整える栽培管理。
日当たり・風通し・水はけを良くする
●ミネラルを有効活用効。
葉面散布のポイント
・葉露程度に、葉の裏や茎の付け根などに散布。
・病気の葉や茎は、取り除いてから散布。
・風のない日を選び、飛散しないよう注意。
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