「リズム3」の葉面散布
月のリズムで、農業をする
古来より私たちの祖先は、月のリズムを使った方法で、当たり前のように農作物を育てたとも言われています。
月のリズム農法は、29.5日で新月から満月の周期を行う暦です。
月の満ち欠けで、農作業をする目安
・月齢のリズムと生育リズムを整えることです。
品質や収穫が向上し、病害虫の被害を軽減します。
・月齢&潮暦を参考に、計画的な段取りで農作業です。
・新月は、栄養成長で徒長しやすいので、若潮頃に、リン酸やカリを効かせます。
・新月は、栄養成長に傾き病気が発生しやすいので、カルシウムの葉面散布や防除を行います。
・移植や定植は、新月の5日前からです。
・収穫時期は、新月から満月にかけてが適期です。
・満月は、生殖成長になりやすく芯止まりしやすいので、若潮に窒素を効かします。
・種まきは、満月の5日前からです。
・小潮期は、養水分の吸収が弱く、転流期なので潅水や追肥、芽かきや葉かき定植を控える。
※月齢と植物には、成長率などに関係性があり、これを活かすこと。
地球上では、月のリズムの影響を受けている
28日間をかけて、月は満ち、そして欠けていきます。
合わせて、満月の夜にだけ咲く花もあるし、満月の夜にサンゴが一斉に産卵することがあります。
女性の生理現象も、おおよそ28日のムーンサイクルです。
生まれるのは満ち潮で、息を引き取るのは潮が引く時と言う話もあります。
月齢で植物の成長に変化
月齢と植物には、成長率に関係性があり、農業に活用することができます。
種まき、肥料、追肥、収穫、防除などのタイミングを月齢によって、多くの効果が得られると言われています。
この自然のシステムを有効に農作業に取り入れられないかという問題関心があります。
あるHPで次のような記述を確認しました。
<新月 月齢0 定植は避ける>
水分は畑の土中奥深くに沈んでいる。水位が下がっているという。このタイミングで植物を植えると水分不足になる。充分な水分がないと自らの根では水を吸い上げにくく活着が悪くなるという。水捌けのいい畑ではこの影響がより大きいかもしれない。
<満月に向けて 月が太る時期>
水位が次第に上昇する時期は、地面より上方に育つ植物(果菜類・葉菜類)の定植・接ぎ木・種まきに適している。月の満ち欠けは1日の中でも生じており、 果菜類等の定植は朝の時間帯が適している。
<満月 月齢15>
畑の土中や植物体内の上部に水分が集中する。満月の2日前あたりに種を蒔くと発芽率が良くなるようだ。虫は満月時に産卵を行う傾向があるため、害虫駆除をする場合は孵化直後の一齢幼虫を狙って満月の数日後に行うと効果が高い。
<満月を過ぎて 月が細る時期>
畑の土中水分(水位)がどんどん下がっていくこの時期には根菜類等(地面より下方に育つ根菜等)の種まきや植替えに適している。また、しっかりした根の成長が必要な灌木や木を植えるのにも良い時期。冬期間保存する穀物や果物は月の欠けていく時期に収穫するのが良い。この時期の植えつけは午後から夕方にかけてが良い。
<そして新月に戻る>
この日は、旧暦4月1日。新月から月が太り始める時期にあたります。果菜類・葉菜類の定植などには適した時期となっていくようです。
肥料を適正値に収める月のリズム
植物の生育ステージ毎に葉面散布
植物の成長リズムには、月齢に伴い成長が変化します。
・満月は、月齢13.8~15.8の値で、地上(葉)部の活性がみられる。
殺虫剤が効きやすいのが、満月に浮遊して産卵孵化する害虫で卵から羽化したての頃が効果的です。
・新月前後から月齢7前後にかけて、地下(根)部の活性がみられる。
・月齢7前後(小潮)から満月にかけて、栄養生長が盛んに行われます。
・満月(13.8から15.8)前後以降から、地上部の成長がゆるやかになる。
・月齢22前後(小潮)から新月にかけて、地下部の成長が盛んにり、生殖生長に傾きます。
※大潮時は、植物の水や養分の吸収率が高くなり、生命活動が旺盛になる。
ダイレクトに「リズム3」を葉面散布
植物の生育が悪く、葉の色がおかしいときは、肥料が不足している。
葉面散布で、葉に不足している養分を補給して生育を良くする。
鉄や銅、亜鉛、マンガンなどの微量要素や、窒素・リン酸・カリウムなどの主要な無機質成分、アミノ酸などの有機質成分を補給します。
不足しがちな元素
植物内で「移動しやすいもの」と「移動しにくいもの」、その「中間があります。
移動しにくいカルシウムやマグネシウムは、葉で欠乏症が発生することが多く、そんなときに葉面散布剤が活用されます。
移動しやすい … リン、カリ、イオウ、塩素
移動が中位 … マンガン、亜鉛、銅、鉄、モリブデン
移動しにくい … カルシウム、マグネシウム
※どのような肥料が不足しているのかを見極めることが大切です。
※土壌中の肥料分が不足していないかを必ず確認し、不足している場合は追肥をします。
葉面散布で生育コントロール
花芽分化や徒長抑制など、植物の生育ステージに合わせて、葉面散布剤と単肥で、生育をコントロールすることができます。
※花芽分化とは、植物が実や種をつける前段階の花を咲かせる生長に移行すること。
花芽分化時や着果時期などのリン酸要求量が多い時期に施用することができます。
※徒長とは、植物の葉厚や葉の色が薄くなり、葉や葉柄および葉身が弱々しく伸びた状態。
曇雨天や冬で日射量が少ない日が続く場合は、植物は光合成が減少し生育が弱るため、アミノ酸を含んで光合成を補うような葉面散布
「リズム3」には、葉に吸着し浸透しやすい成分が入っているため、展着剤は不要です。
目的にあった葉面散布と、効果的な使用のタイミングをマスターすれば、環境変化に負けずに作物の品質を向上させることができます。
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