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KISYABAREE TIMES / エルヴィ・ル・シャテル(Ervy-le-Châtel)

エルヴィ・ル・シャテル(Ervy-le-Châtel)のバタイユ村長をはじめ、役場の皆様とKISYABAREEとの対談がフランス・オーブ県の新聞記事に掲載されました。

以下、日本語訳

歴史遺産とツ−リズム

もし「プティット・シテ・ドゥ・キャラクテ−ル」(Petites
Cités de caractère) が海を越え⽇本へ渡ったら?

エルヴィ・ル・シャテル
「プティット・シテ・ドゥ・キャラクテ−ル」のコンセプトが海外へ?
そのような思いを胸に、村⻑のロジェ・バタイユ⽒は⿅児島にある⽇本企業の代表者⼆⼈を迎えた。

【予備知識】
・「プティット・シテ・ドゥ・キャラクテ−ル」(個性豊かな⼩さな町村)認定マ−クとは :
関係者各位により、1970 年代に誕⽣したアソシエーション(組織)
歴史遺産の保護、発展の原動⼒で、オリジナリティのある町村の価値を⾼めるのが狙い。
その活動は緻密なスペックに基づいた「認定マ−ク」となり、現在、フランス全⼟で231 の町村が承認されている。
・「プティット・ヴィル・ドゥ・ドゥマン」
(未来の町村) :フランス政府が2020 年10 ⽉に⽴ち上げたプログラム。
精⼒的に環境保護への移⾏に取り組む住⺠のコミュニティをサポ−ト、⽣活のクオリティ向上を⽬的とする。
現在、1600 の町村が選ばれ、その恩恵を受けている。
厳選されるためには、必ずしも「プティット・シテ・ドゥ・キャラク−ル」の認定マ−クの基準を満たしている必要はない。

肌寒い⼟曜⽇の朝、伝統的な⾐装をまとい、コ−トを⽻織った⼆⼈が現れた。
村⻑ロジェ・バタイユ⽒は、⽇本企業「キシャバリ−」の代表取締役社⻑、「須部貴之」⽒とWeb デザイナーの「松本春美」⽒を迎えた。
⽇本の南、九州、⽕⼭島である桜島に⾯した⼈⼝約50 万⼈の重要都市である⿅児島出⾝の⼆⼈は、村⻑をはじめ、村の役員との村の再活性化についての意⾒交換と⾒学のために、ここ「エルヴィ・ル・シャテル」を訪れた。
村の⼈⼝減少、経済活動の衰退、フランスの多くの⼩さな町村が直⾯している問題は「エルヴィ・ル・シャテル」も例外ではない。
2000 年代に⼊り、数⼈の住⺠が村の再活性化を望んだ。
村⻑は、2014 年に「プティット・シテ・ドゥ・キャラクテ−ル」認定マ−クを村が受賞した経緯を交えながら、村の歴史遺産、景観、また経済活動を盛り上げるための当時の状況を調査、診断し、⽬標を掲げることに多くの時間を費やしたと説明した。同⽒はまた、政府が⽴ち上げたプログラム「プティット・ヴィル・ドゥ・ドゥマン(未来の町村)『予備知識参照』」に選ばれたことも付け加えた。

どのようにしたら、住⺠の熱意をかき⽴てることができるのか?

須部貴之⽒はこう語った。
「私の住む町では、90 年代を中⼼に、⼈⼝減少、個⼈商店の閉店、また町の商業の衰退が⾒られ始めました」
このような状況に直⾯した彼は、ひとつのアイデアを提案する。
それは、地元の⼤学⽣を中⼼とした⼤規模なイベント(騎射場のきさき市)を企画、運営するというもの。「⾷」を軸をしたお祭り(やきとり、うどん、唐揚げ、お茶、パティスリー)を楽しめるフェスティバルである。
この活動が次第に広がり、成⻑し、町が活⼒を取り戻すのに貢献する。
同⽒は続ける。
「しかし、エルヴィ・ル・シャテルの住⺠は必ずしも町の再活性化に興味を⽰すわけではなく、若者が少ない中で、こちらではどのように活動しているのか、伺いたいです」と、通訳を担当したバタイユ⽒の妻、ヒロミの助けを借りて須部⽒は質問する。
「ご存知のように、この⼩さな村でも、⼈々の⼼を動かすのは簡単なことではないのです。
幸運にも、アソシエーションの存在が、村の再活性化を願う⾮常に熱⼼な住⺠のグループを作るのに役⽴っています」と、役員のひとりが回答する。
「そのアソシエーショを作り、運営しているのは村役場なのですか?」
と、須部⽒。
「いいえ、全く違います!」
意⾒交換が進むにつれ、「アソシエーション」(1901 年法)の存在が地域の⼈々を繋ぐ重要な役割を果たしていることが理解された。⽇本にはこれに相当するものがなく、少なくとも町村再活性化のプロセスに何らかの影響を与えるような団体は存在しないことがわかった。
「⽇本では、どちらかと⾔うと、コミュニティという形で⼈々が時々集まり、他の⼈のことや様々なことを話し合うもので、それは構築化も組織化もされていません」
と、須部⽒。
興味深い意⾒交換
ロジェ・バタイユ⽒は、須部⽒に⽇本での「プティット・シテ・ドゥ・キャラクテ−ル」の導⼊を提案する。現在、フランスのアソシエーション「プティット・シテ・ドゥ・キャラクテ−ル」が中国とのパ−トナ−シップを構築中であることを説明すると、このアイデアが⼆⼈を喜ばせた。

【フランスの地元のアソシエーションは、村役場が⽴ち上げ、運営し
ているのですか?】と、須部⽒(質問)

「百聞は⼀⾒に如かず」と
ロジェ・バタイユ⽒は⼆⼈を連れ、村の通りへと案内する。
教会からスタートし、購⼊された家、リノベーション中の古い家々を通りながら、円形ホール、ステンドグラス博物館、ミクロフォリア・メディア図書館、中世の庭(少し道に泥濘あり)をくまなく案内する。
⼆⼈は⾒学中にたくさんのアイデアを⾒つけたと話す。
須部⽒は、ステンドグラス、特に「ペトラルカの勝利」(ペトラルカ : イタリアの詩⼈・学者・⼈⽂主義者1304−1374)にインスパイアされたと語り、
松本⽒は、城壁の上から眺めた景⾊に魅了されたという。
⼆⼈は、村を訪れる外国⼈のためにアクセスできるタブレット端末⼜はアプリで外国語のガイドがあると良いと村⻑に提案した。
ロジェ・バタイユ⽒にとって⾮常に充実した⼀⽇であった。
「意⾒交換、交流はいつも豊かさをもたらしてくれる。⽇仏の⽂化の違いからフランスではできないこと、また⽇本では実現できないことがあるにせよ、私達はその地域が持つ歴史や遺産によって町村を再活性化させたいという意欲、その思いに共感するものがあった」
訪問を終え、サン・フロランタン駅からパリへと戻るふたりを送る前に、村⻑はこのような⾔葉で最後を締めくくった。

☆写真上
須部貴之⽒と松本春美⽒は、村⻑夫⼈のヒロミ(⾚いセ−タ−)の通訳により数名の村役員との意⾒交換をする
☆写真下
午後は村内ツアーに充てられ、特に松本春美⽒の(⽩い服)観点から(⾵景、景⾊)の視点が語られた

また、NEWSにも取り上げられ取材もうける

NEWSはこちら

2024年1月 人・地域・世界をつなぐことをコンセプトに、「地域特性を活かした持続可能なまちの戦略をつくる」というミッションを掲げている株式会社KISYABAREE(鹿児島市)がフランス1200人の村『エルヴィ・ル・シャテル(Ervy-le-Châtel)』に行って村長とガチ対談してみたらなんとそれがニュースに!

●株式会社KISYABAREEの主な事業内容
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KISYABAREE Co. Ltd.
writer:harmin
通訳・翻訳:佐久間•バタイユ 浩美 氏

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