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街なかリノベーション実践セミナー【DAY3】霧島横川編
10月14日(土)
DAY3は、まちづくり実践の『場』を視察。
地域の特性を捉えた空き店舗等の活用や
リノベーションを通したまちづくりを、
すでに実践して「まちづくり」に取組む『場』を、
街リノ参加者が現場を見て、実践者と会話ができるDAY3の後半の部は
【視察2 霧島市横川】
前半の部
obama village【オバマビレッジ】から横川へ移動。
・車内では、メンターの加藤さんより
これから向かう「横川kito」の事前共有がありました。
視察のポイントとして、
DIYからの人との繋がり
地域に開かれたカフェからの繋がり
横川kitoオーナーの存在から広がる繋がり
3つの「繋がり」キーワード
また、横川の歴史も見どころポイントとして共有がありました。
コーディネーター市村さんからの事前共有は
木工を中心としたギャラリーショップ『KOSHIRAERU』を開業している
横川のアーティスト寶園さんの紹介。
到着する前から、横川を拠点に活動されている方々の事前共有に
ワクワクしながら、到着した場所は「大隅横川駅」
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横川を案内してくださるのが、本日のゲスト講師の
一般社団法人横川kito 代表理事 白水さん
一般社団法人横川kito 代表理事
一般社団法人テンラボ プロデューサー
白水 梨恵(しらみず りえ)さん
1987年、鹿児島生まれ。立命館アジア太平洋大学卒。大学時代に大分県別府市でまちづくり活動に関わる。卒業後は株式会社ザッパラスにて全国の特産品EC販売・商品開発に従事。その後、社会起業支援や人材育成を行うNPO法人ETIC.にて人材育成コーディネーターを経験。2013年に鹿児島へUターン、2017年には霧島市へIターンし、「頑張る人にチャンスを繋ぐ」をテーマに人材育成やキャリア教育事業に携わる。2020年11月に霧島市横川町の地域活性化を目的とした一般社団法人横川kitoを立ち上げ、現在は横川町を拠点に鹿児島県内の地域づくり事業を行いながらカフェ&ゲストハウス横川kitoを運営している。プライベートではトレッキングが趣味の3児の母。
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白水さんより、120年の歴史がある「大隅横川駅」のお話。
駅内の柱には「機銃掃射の跡」が当時のまま残っていたりと
歴史を感じることができる駅でした。
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また、笑顔で案内される白水さんのトークも面白く
横川でもクイズが出され、参加者の心を和ませる「場」を作ってくださいました。
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大隅横川駅を後にして、道中
国の登録有形文化財(建造物)である
「池田家住宅主屋」を通る
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歴史を感じながら進むと
横川のアーティスト寶園さんの『KOSHIRAERU』に到着。
寶園 純一 さん
大阪府出身、京都芸大卒。2015年に木工を中心としたギャラリーショップ『KOSHIRAERU』を開業。
2019年に拠点を霧島市横川町に移し、アートを中心に、デザイン、ディレクション、コンサルティングを行い様々な地域課題に取り組む。
鹿児島県よろず支援拠点のコーディネーターや霧島市女子企業ラボのメンターを務める。
『考えるよりも感じる事を増やす』をコンセプトとして、アート思考が様々な課題を解決できと考えている。
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横川からアートを発信している『KOSHIRAERU』の寶園さんは
ギャラリーショップとアトリエの内装を、ご自分でDIYされたとの事。
なんと、寶園さんの奥さま(多久美さん)も、加工食品の製造販売をされており、ご夫婦で活動されていました。
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ご夫婦が実際使われている、アトリエやキッチンやギャラリーショップを
見学させていただきました。
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多久美さんのマスタードは、マスタードの概念が変わる商品
鹿児島発祥の『玄米黒酢』のマスタード
スタードを開発された多久美さんは「たくみの食卓」のSNSにて発信されています。
『食』へのきっかけは、お子様のアレルギーがきっかけでした。
そこから「食」を学びフランスへ行き、今の「マスタード」に辿り着いたという。
やはり、ここにもDAY1でメンターの脇黒丸さんのコトバ
「Do!」(動く)に繋がる。
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素敵なご夫婦の活動を実際聞いて、
寶園さんのこだわりあるDIYを見学し、次は
大隅横川駅を案内してくださった白水さんが経営している
「横川kito(よこがわきと)」へ
1階は、カフェ・食品や雑貨のセレクトショップ
2階は、ゲストハウス
になっており、3つの機能を持つお店でした。
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たくさんの繋がりが重なりカタチになったのが伝わるような「場」でした
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最後は、白水さんと寶園さんによる自己紹介後、対談式のセッション
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以下、対談一部抜粋
(白・・・白水さん、ホ・・・寶園さん、脇・・・脇黒丸さん)
白 なぜ一人でDIY?
ホ 内装も作品にしたかった
白 なぜお風呂場を入り口にした?
ホ 事業計画が先だった
(奥さまが)食品扱うには3つ入り口が必要だった
でも、お風呂は改装が大変だからやめた方がいいw
白 わたしは物件から入って事業計画は後だった
ホ 横川kitoのあの『場』にフラグを立てるのが実は大事で、
それが(フラグを立てる)先だったから結果よかったんじゃないか
脇 2人ともゴールが見えていたから結果的にどちらが先でも良かった
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今は個性的でかっこいい入り口の一つになっている
また、対談の中で、
白水さんはコンテンツが先で場所を探した
とにかく、できることからやると決めて動いたとの事。
だんだんと横川に人が集まりだしたという噂を
寶園さんが聞いた時の当時の真相は、
「白水さんの事を何とかしたい」という町の人が、
声をかけあって集まり出し、とんでもない繋がりが
自然とできていたとの事。
白水さんの「巻き込む」力と行動力が、本人の知らないうちに大きくなっていた事を感じる時間でした。
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「違う方向性」で「お互いを面白い存在」と言う、白水さんと寶園さん
コミュニティに関する質問もあり、お2人の人柄も実感できる『場』になりました。
横川の視察を終え、
街リノ参加者の中尾さんにインタビュー
『KOSHIRAERU』と『横川kito』の魅力は?
寶園ご夫婦は、2人ともクリエイターで良い意味で尖っていてかっこいい。
白水さんはふんわりした雰囲気だけど、しっかりと経営もしながら、今も人の心を掴んでいる。
寶園さんご夫婦と白水さんの各々の個性が魅力となって、その『場』がある。
どちらも、とても最強だなと感じた。とコメント。
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歴史あふれる横川の魅力に触れながら、
ゲスト講師のお二人の魅力を知ることができる貴重な時間でした。
白水さん、寶園さんご夫婦、ありがとうございました。
NEXT→DAY3「国分中央編」へ続く
writer代打:harmin