何事もうまくいかないのは感受性がないからかも
仕事においても恋愛においても人間関係においても、何事においてもうまくいっている人が実践していることはきっとシンプルで、相手が何をされたら嫌がって何をされたら喜ぶかを考えてて、相手の立場で行動する。
これに尽きるような気がします。
頭ではわかっているけど実践するのはなかなか難しい。
私自身もおそらくできていないことの方が多い。
でも中には何をされたら嫌なのか、何をされたらうれしいのか。
この感覚がズレている、もしくはその感覚がそもそもない人が少なからずいるように思います。
質問力が高い人と低い人
私は講師という仕事柄、よく受講生から質問を受けます。
質問力は人によって明らかに差があります。
初めから質問がうまい人もいれば、質問内容が漠然としていて下手な人もいます。
下手な人の中にも、コツを伝えることでどんどん質問力が伸びていく人と、コツを伝えてもなかなか伸びない人がいます。
コツを伝えて伸びる人と伸びない人の差は何なのか。
それは、コツを伝えた時に、そこにピンとくるかどうかの差だと思います。
質問がうまくなるためのコツは、例えば、「結論から伝えること」「1文を短くすること」などがあります。
細かいコツはいろいろあるものの、これらは所詮小手先のテクニックで、本質的には相手の時間を奪わないことを意識できるかどうかが重要です。
ただ、このことを伝えても質問力がほとんど改善されない人もいます。
おそらく、ほとんどの人は、自分が忙しいとき、誰かから分かりにくい質問をされて時間を奪われることに対して、いい感情は持たないことでしょう。
このことに共感できるのであれば、相手の時間を奪わない意識を持つことはそれほど難しくないように思います。
でもそれができないのは、おそらく、自分自身が相手に時間を奪われることに対して嫌という感覚がないからなのかもしれません。
時間を奪われることに対して嫌という感覚を持っていなければ、「相手の時間を奪わないことが大事」だと伝えてもあまりピンとこないと思います。
大事なのは感受性の豊かさ
そう考えると、「うまくいくためには相手の立場に立って行動することが大事」とは言いつつ、その前に自分の感受性が世間一般から大きくずれていないかどうかがすごく重要になってくるような気がします。
感受性を豊かにする方法をネットで調べてみると、本を読んだり、映画や舞台や芸術作品など、五感を刺激する様々な作品に触れることが大事だと書かれていました。
加えて、変なこだわりやプライドがあると、それが感受性を高める障害になるので、プライドやこだわりを捨てることが大事だとも書いてありました。
プライドが高い人は他人からのフィードバックやアドバイスを受け入れないので成長が遅い。
これは私が講師として様々な受講生を見て学んだことです。
感受性という面でもプライドは邪魔な存在になってくるのですね。
自己分析してみる
感受性は豊かだけど、相手の立場で考えるのは苦手、という人の場合、一度自己分析をするのが良いのではないでしょうか。
自分自身が、何をされたときに嫌な感情になるのか。
そして何をされたときに嬉しい感情になるのか。
自分自身のことを深く知ることで、相手の視点で物事を考えることのきっかけになるかもしれません。
心の広さとは何か
「心が広い人」と聞くと、嫌なことをされてもあまり怒らない人をイメージします。
逆に「心が狭い人」と聞くと、些細なことですぐに怒る人をイメージします。
これだけ聞くと、心が広い人の方が良いイメージを持ちます。
ですが、感受性という観点で見ると、心が狭い人の方が良いような気もします。
些細なことですぐに怒るということは、ちょっとしたことにも敏感に反応するということ。それはつまり、何をされたら嫌な思いをするか、についても様々な視点から考えられる可能性が高いのではないでしょうか。
ということは、「相手の立場で考える」という能力においては心が広い人よりも心が狭い人の方が有利だということです。
ただ、その怒りをやみくもに外に放出していたら、迷惑です。
それこそ相手の立場に立った行動ができない人です。
とはいえ怒りを自分の中にため込んでストレスを溜めるのもよくないです。
自分が嫌だと思う感情には敏感になりつつ、それを客観的な視点で見れるようになりましょう。
「あ、今自分は怒っている」というような一歩引いた視点で考えて、ストレスにならないように受け流すことが大事なような気がします。
まとめ
・何事もうまくいくには、相手の視点に立った行動が大事
・相手が何をされたら嫌がるのか、何をされたら喜ぶのかを考える
・何をされたら嫌がるのか、何をされたら喜ぶのかを考えれるかどうかは感受性が影響している(と思う)
・感受性を豊かにするためには邪魔なプライドを捨てる
・自分が何をされたら嫌なのか、何をされたら喜ぶかを自己分析してみる
・些細なことで嫌な感情を持つことは悪いことじゃない。そこでストレスを溜めないように工夫することが大事