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「学生気分」ってなんだ?
新人研修の講師仲間の人と話をしていると、「学生気分が抜け切れていない人が多い」みたいな言葉をよく聞きます。
以前はそのような言葉に違和感を抱くことはありませんでしたが、最近は違和感を抱くようになりました。
そもそも「学生気分」って何?
冷静に考えるとよく分からない言葉です。
文脈としては
学生気分が抜けていない人 = ダメな奴
というニュアンスで使用されることがほとんどですが、それって完全に学生のことを見下してます。
学生のことをなめてる傲慢な大人が作った言葉なんでしょうか。
学生と社会人の違い
学生と社会人では何が違うのか。
色々な定義があると思いますが、私の考えでは、自分のために勉強しているのが学生で、他人のために何らかの価値を提供しなければいけないのが社会人です。
ただ、noteで色んな記事を見ていると、学生でも良い記事や動画などを配信して世の中に価値を提供している人もたくさんいます。
その一方で、他人のために価値を提供できていない大人もたくさんいるのではないでしょうか。
そうなると「学生気分」という言葉の使われ方がしっくりこなくなりました。
学生気分の意味
学生気分とは厳密にどういう意味なのか簡単にネットで検索してみましたが、しっくりくるものはありませんでした。
全体的には「時間にルーズな人」や「敬語が使えない人」や「服装がなっていない人」など、全体的にだらしない人、意識の低い人が、「学生気分が抜けていない人」と認識されるようです。
これらの特徴、統計的に見れば学生の方がその割合は高いのかもしれませんが、結局のところその人の性格や素質の部分が大きいと思うので、やはり学生気分という言葉はしっくりきません。
なんとなくの予想ですが、上司や先輩に厳しく育てられてきた人が、自分にはできて当たり前のことができない新人を悪く言うための便利な言葉としてできたのが「学生気分」という気がします。
そう考えると確かに便利な言葉ではありますが、中学生がサラリーマンよりも稼げるようになった今、「学生気分」はきっと時代に合わない言葉です。
新人を育てる仕事をしている人は、「学生気分」という言葉は使わない方が良いのではないかと思います。
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