2019年度若手エンジニア向け講座-データベース編
2018年にCODE BASE OKINAWAという沖縄のITイベント会場にて1~3年目くらいの現役のエンジニア向けに技術講座を実施しました。今年も昨年同様に講座を実施しましたので、その資料とアンケート結果をアップしたいと思います。
2019年度は、2時間×全10回で、前半の7回はデータベース編、後半の3回がプログラミング編として分けることにしました。まずはデータベース編の7回分をアップします。昨年度の内容と反応を踏まえつつ、いろいろと改良しています。
第1・2回 実践SQL
昨年度も1回目は実践で使えるSQLについて扱いましたが、今回もまずはSQLについて扱いました。昨年度は環境構築から行ったため、思った以上に講義に時間が取れなかったので、環境の提供方法を変更しつつ、2回に分けて実施しました。
第1回目のアンケート結果
第2回目のアンケート結果
SQLの講座は理解度が人によって大きく分かれました。全体的に業務の経験年数が大きくかかわっていたようです。配属されて1年目の人にとっては難易度が高かったようですが、配属されて3年目以降で普段からSQLを触っている人にとってはそこまで難しくなく、新しい知識を吸収していたようです。
第3回 インデックス講座
3回目はインデックス講座。SQLの速度を考えるときに欠かせない知識です。基本的には昨年度実施した内容をベースにしつつ資料を改良しました。
アンケート結果
インデックスについては意外と中の構造を知らない人が多いので、多くの人に参加してほしかったですが、人数が少なくなってしまったのが残念でした。講座自体は業務終了後の時間に実施していたのですが、残業があって参加できない人が多かったようです。参加いただいた方にはおおむね満足して頂けたように思います。
第4回 実行計画
4回目の内容は実行計画について。これも昨年度実施した内容をベースにテキストの内容を若干改良しています。
アンケート結果
実行計画については、インデックスの講義を聞いている前提で話を進めてしまっていたため、インデックスの講義を参加されていない方にとっては理解が難しいものとなってしまったようでした。
第5回 DBMSの機能
この講座は今回新しく追加しました。昨年度の講座の中でストアドプロシージャやビューといったDBMSの機能に関して簡単に触れたのですが、知らない人や触ったことがない人も多かったので、それらDBMSに機能付いて紹介する回を設けてみました。
アンケート結果
毎回講義では前半を講義形式にして、後半は演習の時間にしています。今回もそのようなスタイルにしましたが、この回では演習時に、インデックスの講義に参加できなかった人向けにインデックスの補足の講座を実施したりしました。そのおかげもあってか全体的に満足度が高めになったと思います。
第6回 NoSQL
NoSQLについては、ぶっちゃけ私も業務で使用した経験はありません。ただ、よく聞くキーワードだったので、自分自身が勉強してみたいという思いもあり、だったらいっそのこと講義に入れてしまえ!という思いで追加しました。ですのでそこまで深い話はしていません。参考文献に載せたの本についてかいつまんで紹介したような講義になりました。
アンケート結果
NoSQLの講義は参加人数が今までで最も少なく、全体で4人でした。。参加者の中でNoSQLを業務で使用している人がいなかったであろうことと、事前に講義を周知するのを忘れていたことも影響したような気がします。。まぁ、個人的には人数が少ない方がこじんまりとしてやりやすいですし、参加者も気軽に質問してくれるのでありがたい面はあります。
おそらく業務では直接は役に立たないであろう知識だったので、アンケートの結果も対して良くないだろうと思っていましたが、1人を除いて割と高評価をいただきました。たぶん、いつも参加してくれる心優しき受講生の方々が気を遣ってくれたのだと思います。ありがとう<m(__)m>
第7回 DB設計
DB編の最後はDB設計。これも昨年度に実施したものを改良したものになります。前半は正規化についての講義と演習。後半は実務を考慮したうえでの設計のコツなどをお伝えしつつ、演習を実施しました。
アンケート結果
今回はかなり評価高めでした。ここには載せていませんが、Excelの補足資料で例を用いて正規化などを説明したのが分かりやすかったようでした。また演習が楽しかったという声もいただきました。
まとめ
今回は新しくNoSQLを入れましたが、なかなか難しかったです。個人的には全体的に満足いく講義はできたと思っています。やはり受講生の経験年数によって理解度に差が出てくるので、そこでどう満足度を上げるかはまだまだ課題だと思いました。また、みなさん真面目に講義は聞いてくれるものの、リアクションが薄い人も多いので、簡単なアイスブレイクなども適度に入れていく工夫なども必要な気もしています。
最後に、講義に参加して頂いたみなさん、会場を提供いただいているCODEBASEの関係者の方、ありがとうございました。毎回アンケートにもご協力いただいて感謝です。
これを書いている時点ではまだプログラミングの講座3回分が残っているので、それに向けていい講義ができるようにしていきます。
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