日本橋の晩飯をホーチミンで回収する
ホーチミンから退職の挨拶メールをくれた青年海外協力隊あがりの若者。帰国したら連絡してね飲みに行こうぜ社交辞令じゃないよー。って返したら嬉しかったらしく、律儀に就職が決まりました別の会社でホーチミンにまた行きます報をくれました。それが2017年初冬。
そして同3月、退社×一時帰国×就職の三重祝をお江戸日本橋で開催し、今度ホーチミンにいらしたときには私に御馳走させてください。おおいいね是非。という約束がほぼ1年半越しでこのたび果たせました。の巻。
彼の上司も同席した3人飲みだったので「赴任されて3カ月なんですか、へえ初めての海外なんですか、ホーチミンに来られる前は広島、そうですか食事は大丈夫ですかお口に合いますかベトナム料理は」からの、その場にいない人をサカナにするメソッドで口火を切る私。そう、社会人トークだって出来なくはないんだ普段やらないだけで。
私「日本人で和食しかダメな人いるじゃないですか、ああいうのって困りますよねー」
若者「お年寄りがそういう感じなのはまあしょうがないか、って思うんですけど、僕ぐらいの20代~30代の人でもそういうタイプいるんですね」
上司「あと、そこまでよく知らない取引先を招待して、実はパクチー駄目なんですって言われるのも困るよねえ」
云々、話は盛り上がりましたが続けて「お休みの時とか何されてるんですか」って合コンか、という問いかけをされたので「映画見たり本読んだり」ってすっげーつまらない返事をしてしまい。
そういう君は何やってんのホーチミンで。「お酒飲んだり、ですかね……」おい、なんか侘しい方向に進みそうやんけ、彼女どうなったんだ別れたのか結婚したのかどっちだ。「あ、そんなこともご存じなんですね」「わーそういうお話もしましたっけね」云々。無難of無難な感じでホーチミンの夜はふけたのであります。
帰り道、前職時にはこうやって飲んだりできませんでしたからね……としみじみ言っていたので、現職が彼にとって良い居場所だったのでしょう。実にめでたいことです。あとは仕事として取引を成立させるだけだな。
「えへへ」
えへへじゃねーよ!