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週刊外国人就労関連ニュースまとめ(19.12.8-12.14)

年内出張は先日のスリランカでおしまい。ただ、年明け早々別の国への訪問予定が入ってきたので、例年以上にあわただしい年の瀬です。それはそうとGoogle Mapのタイムライン、記録ONにしてても抜けることがあるのは何でですか。

■作家として精力的に活動していることは認識していた石井光太(敬称略、以下同)ですが、どちらかというと彼の文章に接する機会の少ない日々を送っていまして、だから今週いっぺんに2本の力作が観測範囲に飛び込んできたのには驚かされました。

■対照的に、出井康博の仕事はこのnoteで取り上げている王道中の王道なので、ちょっとどうかと思うほど毎週のように彼の記事を引用している私。

大学受験の英語に民間の英語検定を活用……しようと思ってたけど延期するわ。
という一連の報道で「民間の英語検定」が想像以上にたくさんあることを認識したひとも多いのではないかと思います。英検、TOEICは知名度あるとしてもGTECとかIELTSあたり、当事者でない限り知らないですよね。
上で引いた出井テキストの主眼となっているCEFR(セファール)は、これら英語の試験を横で比較する、たとえば「英検準2級」って「TOEICのスコアでいうと300~400ぐらい」で、それは「GTECだと840」ぐらい。みたいな表がありまして(下図)。
この表をどうやって作るかというと、左端列の「CEFR」ってモノサシにあわせるとうちの試験はこのぐらいです、って自己申告するんですね。

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(出典: TOEICが離脱を決める前に公開されていたころの文部科学省資料)

極端な話「英検だけが受験者の英語力を評価する指標」って国が決めてしまえば、英検のビジネスを国が後押しすることになるわけです。
そういう意味でも複数の民間英語検定試験を並べる必要がある。ここまでは分かる。いや、厳密に言うと自己申告だと? みたいに引っかかるポイントはあるんですけど、まあそこは措きましょう。
で、これと同じ構造が日本語検定にもあります。ざっくり言うと「国が主催している日本語試験」JLPT(日本語能力試験)というものがあり、それ以外にも複数の「民間日本語検定」があって、ええ、私もそのひとつを主催・運営する企業に勤務しておりまして、熱心に語るのは当事者だからです、はい。
Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment(外国語の学習・教授・評価のためのヨーロッパ言語共通参照枠)てなぐらいで、英語の力を横に並べるときにCEFRをモノサシにするのはまあ分かるけど、日本語の試験をCEFRで並べるって何なん。という個人の偽らざる感想に近い表現が出井テキスト中にもあったので、つい盛り上がってしまいました。

それにしても、なぜ「CEFR」だったのか。いきなり欧州の基準など持ち出さなくても、「N4」相当以上としても何ら問題ない。にもかかわらず、あえて「N4」を避けたのは、〈厳格化〉の中身のなさを覆い隠したかったからではないかと勘繰ってしまう。

■専門紙「建通新聞」19/12/10の記事が興味深かったのでご紹介……したいんですが、サイトがOGP設定してくれてないせいでキャプチャするしかないじゃないですかーやだー。

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主旨としては、以下の大前研一テキストも同様ですね。

■今週のその他もろもろ。

■もろもろじゃねえ、と思った記事はこちらです。


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