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入国制限緩和/週刊「外国人就労関連ニュースまとめ」(22.5.29-22.6.4)

今週は「コロナ鎖国」がようやく緩和される、という話があり

当然起こり得る展開が続き、まあな、そんなもんだろうな。という印象。

■技能実習制度まわりで今週目立ったのが廃止気運で、その号砲の役割を果たしたのは1月に明るみに出た、岡山の事例でした。

廃止キャラバンの報道が続いていますが

ニュースを「技能自習」というキーワードで俯瞰すると分かるのですが、同時期に同じ切り口の記事が一斉に出るんですよ。
たとえば日本語教室の話でしょ。

労働環境がヒドいって話でしょ

聞いたことあるような話ばかり、なんですが。

でも未だにこんな感じの、技能実習制度よ永遠なれ風のニュースも出るので、まだ当分われわれは当事者としてこの制度の行く末を見守らねばならないようです。

■技能実習のダメな点を改善して設けられた特定技能の在留資格まわりが素敵ニュースだらけかというと、もちろんそんなことはなく

産経が4月下旬に妙に詳しく報道していたこれの別件なのか何なのか

産経の初報では在留資格の期限が切れた外国人を働かせていた、とあったのが読売の上記報道では特定技能の外国人を不法就労させていた、というよく分かりません案件。

■国籍でヒトを見て自分より劣る存在だと思いたい、それで自分の中の何かが救われる。って社会そのものが孕んでいる病根の話だとは思うんですよね

関連してちょっと頭の片隅においておきたいニュースの見方

コロナ禍における特例で在留延長を認めていた外国人たちが、帰りたい場合は帰っていいですよ、って状況になったら喜んで帰国、って状況なので「特別に在留延長を許可する」とか上から言ってきたけど気が付けば誰もいなくなったりするかもね。

■相変わらず独自視点が面白いライターの最新記事

■最後はお隣の話

新型コロナで低迷した内需は昨年末から回復の兆しを見せ始め、今年に入ってからは距離確保が解除されたが、韓国で仕事をしようという外国人はまだ戻ってきていない

これ、よく読むと

問題はF-4ビザが外国人人材の需要不足を埋めることができない点だ。F-4ビザは単純労務職として仕事をすることができないと規定しているからだ。飲食店のホールサービスや製造業関連の単純業務がF-4ビザの外国人の就職禁止分野に該当する。ここに外国人労働者の間でもいわゆる「3K」業種を回避する雰囲気が広がり、飲食業や製造業での人材不足が深刻化したという分析が出ている

ってありまして。韓国の外国人ビザはJETROがまとめている表がわかりやすいんですけど

日本の技能実習制度に近い、韓国の雇用許可制はこのなかのE-9とH-2

F-4に切り替えたH-2の「外国人」が云々、というのはほぼ韓国系中国人を指すので、なるほどそういう話か。
見出しだけ読んで出稼ぎ外国人労働者たち全般を指しているのかと早とちりするところだったぜ。でもご近所だけあって似てるよなー。という感想に。

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